以前紹介したがガリバーが展開しているカーリースサービス【ノレル(NOREL)】でトヨタ アルファード30系後期を契約した。その車両が2023年2月上旬に納車されおよそ1ヶ月が経過した。
上記記事でも記載しているが、僕が乗車していた前車は【日産 ノート(E11型)】だ。いわゆる一般的なコンパクトカーだ。
今回は一般的なコンパクトカーからLLサイズミニバンと呼ばれるかなり大型なワンボックスカーへ乗り換えたことによる感想や乗り心地、気になる点、良かった点を解説する。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
目次
日産ノートからトヨタアルファードへ乗り換え
まず最初に以前も紹介したが、僕はつい先日までコンパクトカー、日産ノート(E11型)に乗車していた。排気量は1500ccだ。そして今回契約したのがトヨタ アルファード30系後期 SCパッケージ 2500ccだ。
日産ノート(E11型)は2010年式の車両で、新車で家族が契約したものを乗り換えのタイミングで買取、自分がメインで乗る車として使用していた。年式としては2010年で時は既に2023年。10年以上走行してきたし、走行距離も100,000キロを超えた。
割高と言われるディーラー車検を毎回通しており、メンテナンスだけはしっかりやってきて運転も丁寧に行い状態だけは良かったと自負している。しかし10年100,000キロを超えると、如何ともしがたい劣化を感じてしまう。
そんな折、偶然ディスプレイ広告で出てきた【ノレル(NOREL)】でLステップを介してまんまとトヨタアルファード 30系後期のリース契約を結んでしまったのだ。
アルファード30系後期リース契約内容
アルファード30系後期はリセールの高い車として有名だ。そのためリースよりも購入した方が損が無い。むしろ、2023年現在のコロナ禍(終盤?)や半導体不足の影響により、アルファード30系後期の中古車価格が新車価格を超えているという異常事態。
そんな状況の中あえてアルファード30系後期をリース契約した。なぜなら事業用の車両だからだ。そんな事業用の車両としてリース契約したアルファード30系後期の内容は下記になる。
形式 | 3BA-AGH30W |
---|---|
グレード | SCパッケージ |
カラー | ブラック |
全長 | 4,950mm |
全幅 | 1,850mm |
全高 | 1,950mm |
車両重量 | 2,010kg (装着オプションにより異なる) |
月額リース料 | ¥41,470(税込) |
支払い回数 | 36回(3年) |
支払総額 | ¥1,492,920(税込) |
残存価格 | ¥3,800,000(税抜) |
契約走行距離 | 500km/月 |
オプション | エントリーナビキット |
※月額リース料は税込、残存価格は税抜なので注意
アルファード30系後期:気になったところ
乗り換え前に最も気になっていたところは「大きさ」だが、納車後1ヶ月約1,000km走行したことによって気付いた良かった点と気になった点を挙げていきたいと思う。
これはあくまで僕の環境だし、個人的に気になる(悪い・デメリット)と感じた点が他の人には何の問題も無いこともある。そういった意味で、良い点・悪い点を全て知った上で購入・契約に至ってほしい。
まずは気になったところから。
気になったところその1:デカイ
はっきり言って僕は車の運転が上手い。同乗者を酔わせたことは無いし、燃費もほぼカタログ値と同じかそれ以上を出すことさえできる。だからこそ言いたい。
「目線高くて運転しやすいから大きさはあんまり気にならないよ。」 アルファードを乗っている人間からよく漏れ聞こえる言葉だ。はっきり言ってこれはウソ。普通にデカイ。運転中も当然大きさを感じる。
いや、厳密に言うと公道を運転中は確かに大きさを感じない。最も大きさを感じるのは【駐車場】【路地】【すれ違い】などだ。
駐車場で言うと、駐車時の『停めたい場所の2つ隣の車の中心が窓から見える位置に停車し、ハンドルを最大まで切ってバックする』というセオリーが通用しない。
日産ノート(E11型)ではほぼ毎回1発で駐車することができていたが、アルファード30系後期では1発で駐車することまだ少し難しく感じる。日産ノート(E11型)だと2台隣の位置から駐車開始だったが、アルファード30系後期の場合はだいたい3台隣から駐車開始が丁度良さそうだ。
また、大きさを感じるポイントとして路地がある。路地であれば割と狭い道で90°の十字路などもある。その時に右フロントと左リアの距離感には慣れる必要がある。
これに関してはオプションのパノラミックビューモニターをつけることで解決できるがアルファード30系後期の場合T-Connectナビと同時装着のため70万円ほどのオプション料金となる。これはハードルが高い。
最後にすれ違いだ。単純に日産ノート(E11型)に比べ横幅も広がっているので、路駐車両の追い越し時の反対車線へのはみ出し、路地における対向車とのすれ違い。かなり気を遣う。
もう一度言う。アルファード30系後期は普通にデカイ。横も長さも。
気になったところその2:燃費が悪い
アルファード30系後期 SCパッケージのカタログ燃費はWLTCモード:10.6km/L。
YouTubeにも多くのアルファード30系後期関連の動画が上がっているが、概ね街乗りで7〜8km/L、高速道路で10〜12km/Lが多いように見られる。
そんななか僕は街乗りで10km/Lを維持できており、高速道路では15km/L程度で走行することができる。
カタログ燃費や他のアルファード30系後期乗りに比べると、かなり良いスコアを出せていることは間違い無い。
とはいえ日産ノート(E11型)では街乗りで14〜15km/L、高速走行で18〜20km/Lを出せていたことを考えると燃費は悪いと言わざるを得ない。
気になったところその3:車重の重さを感じる
アルファード30系後期 SCパッケージのカタログ上の車両重量は2,010kg ~ 2,070kgだ。2トンを超える車重は加速時やブレーキ時に非常に重たさを感じる。
平坦な道で2トンの重さを感じることは無いのだが、上り坂の時には車両重量の重さを感じる。特に上り坂発進時の加速はかなり重い。
3.5リッター V6エンジンの場合は気にならないのかもしれないが、2.5リッターエンジンだと少し感じる。
また、ブレーキ時にも車重の重さを感じる。日産ノート(E11型)の感覚でブレーキをかけると制動距離が圧倒的に長くなっているため最後の停止時に強くブレーキをかける必要が出てくる。
これ自体は慣れだが、未だにブレーキがキツくなってしまうタイミングがある。
気になったところその4:洗車が超大変(たぶん)
執筆時点の3月は花粉の汚れが死ぬほど目立つ。さらにアルファード30系後期だからという訳では無く、今回選択したカラーはブラックだ。
黒は汚れが目立つ。だから洗車したい。しかし車体サイズがかなり大きいため洗車をするのが大変。というかまだ1回も洗車したことは無い。そしてこれからもするつもりは無い。
黒は洗車傷も目立つため、Keeperラボの手洗い洗車を今後は活用するつもりだ。自分で洗車すると当然時間もかかるし疲れる。Keeperラボで洗車をしてもらっている間に記事を1本でも書ければ御の字だ。
気になったところその5:彼女から死ぬほど不評
個人的にアルファード30系後期のフロントマスクはマジでキライだ。イカツすぎる。そのイカツさが良い。と言う人はいるが、理解はできない。
運転マナーが悪い奴も多いし、荒い運転をする人も多い。単純に『アルファード』と言うだけで印象・イメージが悪い。それは僕も感じている。というか今もそう思っている。『アルファードに乗っている奴にろくなヤツはいない」
自分でもそう思っているのにアルファード30系後期を契約したと伝えたとき以降、彼女から酷評され続けてきた。
「イカツすぎる」「デカイ」「全然かわいくない」酷評の嵐だ。
好みは人それぞれだから、誰がどう思おうがその人の勝手だ。ただ一部の女性からは忌み嫌われている車種であることを理解した上で手に入れることをオススメする。
と言うかアルファード乗ってる奴でマナーが悪い奴が多いイメージを持たれすぎだ。
アルファード30系後期:良かったところ
気になったところは概ねこれくらいだ。良くも悪くも想定通りという印象はある。次に乗り換えて良かったところを挙げていきたいと思う。
良かったところその1:マジで煽られない
昨今問題視されているのが煽り運転だ。以前乗車していた日産ノート(E11型)では、それは頻繁に煽られた。
しかしアルファード30系後期に乗り換えて今のところ1度も煽られたことが無い。ちょっと近いなと感じることすら無い。
ハイエースだろうがプロボックスだろうがトラックだろうが例外なくある程度距離を空けて走ってくれる。
黒のアルファードに乗ってる奴は大抵ヤバいやつというイメージがあるのだろうか。『日本のドライバーの闇』を垣間見た気がする。
煽り運転に関しては興味深いデータを見つけたので、これに関しては別記事で詳しく解説していく。
良かったところその2:シートヒーター・ステアリングヒーター最高
これもアルファード30系後期だから。というわけではない。アルファード30系後期 SCパッケージだから。と言った方が正しい。
アルファード30系後期 SCパッケージでは『シートヒーター』『シートベンチレーション』『ステアリングヒーター』が標準装備されている。
以前もシートヒーター装備車両に乗っていたことはあったが、改めて最高に快適だと感じる。
ステアリングヒーターは今回初めて使ってみたが、冬の寒い時期は最高だ。外を寒い中出歩くと必然的に手は冷える。真冬なら尚更だ。その状態でステアリングが温まってくれると、もの凄いスピードで手が温まる。
手が温まると全体的な寒さも緩和される。ステアリングヒーターを開発したメカニックは天才だ。
良かったところその3:荷物が載る
日産ノート(E11型)を乗っていたときから『次乗るとしたらミニバンだな』と考えていた。と言うのも仕事による移動時は荷物が多いからだ。
特にイベント配信となると、50m級のケーブルを10本以上、その他音響機器や映像機器を積む必要がある。日産ノート(E11型)の時は後部座席を倒してギリギリ積載可能だったが、アルファード30系後期では余裕で載る。
アルファード30系後期に限らずミニバン全体で言えることだが積載量・荷室が広いのはとても良いことだ。
アルファード30系後期:良くも悪くも普通なところ
アルファード30系後期だから良かったところと言うと、最初の煽られないというところだけだろうか。その他は多くのミニバンに当てはまることだ。
最後に良くも悪くも『こんなものか』と感じた部分を記載していく。もっと良いだろうと期待したところがそうでも無かったり、これは大変だろうなと予想していたところが意外とそうでも無かったり。
いわゆる“普通”と感じたところを挙げてみたいと思う。
良くも悪くも普通なところその1:大きさ
気になったところで『デカイ』と言っておきながらこれを挙げたのには意味がある。確かにアルファード30系後期は大きい。長い。
全長は4,950mm、全幅は1,850mmだ。かなり大きい車両だ。
前述したように【駐車場】【路地】【すれ違い】では大きさを不便に感じることはある。しかし運転中にももっと大きさを感じ運転しづらいと思っていた。
しかし運転の感覚としては日産ノート(E11型)とほとんど変わらない印象だ。そういう意味では運転はしやすい部類に入るのかもしれない。とはいえデカイ事には間違い無い。
良くも悪くも普通なところその2:乗り心地・静粛性
トヨタの高級ミニバンということで、多くのYouTuberが『乗り心地が良い。エンジン音がほとんど聞こえない静粛性』などとレビューしている人が見られる。
だが、思った程では無かった。乗り心地も普通だし、静粛性も普通だ。
確かに日産ノート(E11型)に比べればロードノイズも小さい気はするが、10年前の車と比べて静かになってなければそれはそれで話にならない。
という意味で割と高級車の部類に入るアルファード30系後期だが、期待した程の乗り心地と静粛性では無かった。
総評
自分の全ての希望を満たしてくれる100点満点の車などこの世に存在しない。
自分が期待した点が期待に添えているか。デメリットの部分とどのように向き合っていくか。そういった付き合い方をしていく必要がある。
そういう意味では今回僕がアルファード30系後期に乗り換えた理由として
- 煽られたくない
- 余裕を持って荷物を積みたい
- 荷物を積んだ状態でも人を載せたい
これらが挙げられる。これらの希望はこのアルファード30系後期はしっかり満たしてくれている気はする。
大きさネックに感じており、それに伴う様々な不便を強いられることも想定していたがそれも思ったよりキツくは無かった。
アルファード30系後期を検討している人の役に立てば幸いだ。
しかし執筆時点では既に新車の受付を停止していて40系の噂も出ている。中古での入手とはなるが疑問を解決できたら幸いだ。
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