【使用レビュー】FOSMET QS39 激安中華製スマートウォッチ 抜群の高級感

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本レビューで使用するスマートウォッチ【QS39】はFOSMET営業部より製品提供を受けておりますが、管理人独自の感想でありメーカー側の意向は入っていないことを予めお伝えしておきます。

スマートウォッチを着ける意味なんてどこにあるんだ。心の底からそう思っている。それは今も変わらない。

そんな人間の元にスマートウォッチのレビュー依頼が来た。

ということで今回はFOSMET営業部から提供していただいたQS39というスマートウォッチのレビューをしていこうと思う。

この記事の目次(クリックでジャンプ)

ゴリゴリのアンチスマートウォッチ論者

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冒頭でも伝えたが、僕はスマートウォッチを着ける意味を全く理解できない。このレビュー依頼を受けるまではそもそもややスマートウォッチ否定論者であるという前提は知っておいて欲しい。

FOSMET QS39のレビューをすぐに見たい場合はこちらをクリックしてレビュー部分に飛んでいい。
まずレビューに関係ないスマートウォッチ否定論者の言い分を伝えておきたい。

否定論者の言い分1:高い

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スマートウォッチというと最も有名なのがApple Watchだろう。次いでPixel Watchなどを思い浮かべる人もいると思う。

Apple Watch SEでも34,800円〜。スタンダードなApple Watch Series 9では59,800円〜。
同様にGalaxy Watchも型落ちのもので39,800円〜。現行品ではやはり48,900円〜という価格帯だ。

そう、スマートウォッチは高い。

OMEGAやROLEXといったブランド時計に比べれば安いという話にもなるが、『時計に価値を感じない人間』にとってはブランド時計は当然選択肢に入らない。

そしてその金銭感覚からすると時計に5万の価値すら見出せずにいる。

否定論者の言い分2:充電がダルい

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僕の手持ちのデバイスはGalaxy S22 Ultra・Pixel 8 Pro・WF-1000X5とUSB-C端末は3機も持ち歩いている。
ここに更にスマートウォッチも追加で持ち歩かなければならなくなると、充電する端末が更に増え煩雑になってしまうと言い続けている。

スマホに加えスマートウォッチも毎日充電しなければいけないのは非常に面倒くさい。

否定論者の言い分3:時間が確認できるだけで十分

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スマートウォッチを使っている人がよく言うのは「スマホと連携できるよ」とか「通知が来たときにすぐ分かるよ」だ。

世の中そんな毎回緊急対応が必要なほど普段から連絡がいっぱいくるのか?別にメッセージは気付いたときに返信すればいいし、電話も気付いたときに折り返せば良い。

時計は時間さえ見られればいい。それ以外は求めていない。時計は文字盤が見えていればいい

この様な印象をFOSMET QS39をレビューする前までは持っていた。
それでは前置きが長くなったがFOSMET QS39のレビューをしていきたいと思う。

FOSMET QS39の特徴

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  • 最長10日間のバッテリー
  • サファイアガラスを使ったディスプレイ
  • 2つの異なるバンドを初期同梱
  • IP68の防水・耐汗性能
  • メッセージ通知
  • 健康状態モニター

これらが高機能なのか最低限の機能なのか、他のスマートウォッチを知らない僕にとっては、何が凄くて何の機能が無いなどは正直わからない。

FOSMET QS39の外観

執筆時点のAmazon販売価格は約6,400円。Apple WatchやGalaxy Watchの10分の1の価格と言ってもいい。
それなのに思ったより見た目が良かったり同梱物が充実していたりして驚いた。

FOSMET QS39盤面外観

本体右側面にダイヤルとボタンがある。
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本体左側面にはスピーカーがある。
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ベゼル部分はチタン製となっており盤面には強固なサファイアガラスを使用している。
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FOSMET QS39の同梱物

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他のスマートウォッチがどの様な仕様かはわからないが、シリコンバンドと金属製バンドの2種類がデフォルトで付属している。

カジュアルな雰囲気を出せるブラックシリコンバンドとフォーマルな雰囲気を出せる金属製バンドをそれぞれ場面毎に使い分けることができる。

FOSMET QS39ブラックシリコンバンド装着時外観

シリコンバンドだからといって安っぽい印象は無く、G-SHOCKで使われているような高い質感のシリコンの様な印象を受ける。

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さらさらした手触りで着けていても嫌な感じは全くない手触りの良いシリコンバンドだ。
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シリコンバンドを付けた場合の実測重量は60.9gだ。一般的な腕時計と比較すると軽い方だと言えるだろう。

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FOSMET QS39金属製バンド装着時外観

金属製バンドはビジネスシーンで使っていても全く違和感のない雰囲気を醸し出している。

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金属製バンドはシルバーの光沢感がある雰囲気ではなく、ややブラックに塗装が施されている。
あまりこのような加工を他社製品で見たことはないのでFOSMET独自の雰囲気でこれは気に入っている。

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金属製バンドを着けていれば、このQS39が6,400円だとは思えないほどの高級感ある光沢がある。
金属製バンドを付けた場合の実測重量は125.0gだ。シリコンバンドに比べるとやはり重い。装着感も金属製バンドの時の方がずしりと重い感覚にはなる。

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これはバンドがデフォルト状態の長さの場合だ。当然長くしたり短くしたりすることで重量は増減する。

FOSMET QS39の悪い点

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執筆時点で商品到着から約3週間経過している。約3週間使用した時点での良い点と悪い点をレビューしていこうと思う。

金属バンドの微調整が不可能

金属製のバンドを装着するときの注意点でもあるが、金属製バンドは金具を取るか取らないかの調整しかできない。

金属製バンドは金具の列を取り除いたり付け加えたりすることで長さ調整が可能だ。しかし逆に言うとそれしかできない。
「あと少しだけ短くしたい」「あと少しだけ長くしたい」という微調整が不可能である。

この辺りは長年時計を作り続けてきた時計メーカーの方が配慮があると感じる。
多くの時計メーカーは腕時計をロックする部分に小さな穴を掘っている。

これは僕が持っているCITIZENの腕時計だ。
バンドをロックする部分に4つ小さな穴が掘られている。

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この穴は「金具を取るほどでも無いがキツくしたり緩めたりしたい場合はこの穴にさす位置を変えて長さを調節しろ」という意味だ。
FOSMET QS39の金属製バンドにはこのような穴は掘られていない。バンドの金具を取るか取らないかの二択による長さ調整だけだ。

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僕にはこのデメリットが非常に大きく、金具を一つ取るとキツすぎて一つ付けると緩すぎるという非常に中途半端な手首の太さになっていた。

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ちなみにバンドが緩すぎるとFOSMET QS39の通知バイブレーションを感じることが難しくなる。
タイミングによっては隙間が大きいので通知を受け取っても気付かないことが多くなる。

腕上げ点灯が遅い

【クリックで再生(無音です)】

FOSMET QS39の盤面ディスプレイは基本常時消灯している。
他社製のスマートウォッチにもある『腕上げ点灯』の機能はある。

しかしこの『腕上げ点灯』だが、個人的には若干感度が遅く感じる。
時刻を確認したいタイミングで腕を上げるが、体感としては腕を上げてから0.5秒くらい後に画面が点灯する。

今までアナログの時計を着けていた身としては、腕を上げた瞬間に時刻を確認できないことにストレスを感じる。

常時表示ができない

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『腕上げ点灯』のタイミングが遅いことの対策として、バッテリーを犠牲にしてもいいから常時表示をしようと試みたが、QS39はディスプレイ常時表示には対応していない。

現時点ではバッテリーの保ちを犠牲にして毎日充電することになっても時刻を確認したい時にすぐに確認できる方が良いと考えている。

通知除去がスマホと連動しない

FOSMET QS39はペアリングしたスマートフォンの通知をFOSMET QS39側で受け取ることができる。

それ自体は便利なのだが、『通知の消去』がスマホに連動しない。

スマホで通知を既読にしたタイミングでFOSMET QS39側の通知もクリアされれば良かったのだが、そう都合良くはない。
FOSMET QS39の通知領域を一番したまでスクロールして「ゴミ箱ボタン」を押すことで通知がクリアされる。

【クリックで再生(無音です)】

FOSMET QS39の最大表示通知数は上限がある様で、数百個スクロールしなければいけないという事態にはならないが、それでも10個前後は通知が溜まる。

その都度一番下までスクロールしてゴミ箱ボタンを押さないといけないのは非常に煩わしいと言わざるを得ない。
この辺りはスマホと通知が連動してくれたら良いと思った。高級スマートウォッチは連動するのだろうか?

カスタマイズはほぼできない

他のメーカーも実装しているのかもしれないが、FOSMET QS39の良い点としてダイヤルデザインを自由に変更ことが挙げられる。
プリセットが数十種類用意されていて、その他にも自分で『カスタムダイヤル』として作成することができる。

しかし実際は【背景画像】【フォントの色】しか選択できず、カスタマイズの幅は非常に狭い。

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時計をアナログにするかデジタルにするか。ウィジェットをどこに何を配置するか。時計の針やフォントの色を変えたりフォント自体を変えたり。色々できるならやりたいカスタマイズはあるのだが、その選択肢は用意されていない。

しかし、プリセットで用意されているデザインが豊富なので、その中から自分のお気に入りを見つければ基本的には問題無いだろう。

FOSMET QS39の良い点

悪い点を挙げていたらキリが無いが、今回初めてスマートウォッチを使ってみて感じたFOSMET QS39の良い点を挙げていきたいと思う。

僕はFOSMET QS39が初めてのスマートウォッチだと伝えた。他社製のスマートウォッチにも実装されている機能もあるかもしれないし、FOSMET QS39の独自機能もあるかもしれない。

そのあたりの判断が出来ないため各社のスマートウォッチを購入するときの材料にしてもらえればと思う。

6,400円とは思えない高級感

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サファイアガラスを使ったり、ブラックチタンベゼルを採用したり、時計自体の高級感を出すことには非常に力を入れている印象を受けた。
実際の見た目も強い光沢感から非常に高級感を醸し出している。

ビジネスシーンでは金属製バンド、カジュアルシーン・運動時はシリコンバンドと一台二役となってくれる仕様は非常に頼もしいといえる。

プリセットデザインが豊富

【画像をクリックで拡大】

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誰がいつ使うんだという意味の分からないデザインから、カジュアルでカワイイデザイン、シンプルでスタイリッシュなデザインなどデフォルトで用意してくれているデザインが非常に豊富だ。

『マイダイヤル』というタブに自分のお気に入りを登録しておいて、その日の気分で盤面デザインを変更するのは意外と楽しい。
僕は最初どこからデザインを変更できるのか分からなかったのでそこだけ気を付けて欲しい。

【画像をクリックで拡大】

専用アプリの”GloryFit”をタップし、『デバイス』のタブから【ダイヤル設定】をタップ、ダッシュセンターにプリセットデザインが保存されている。

このページは下にスクロールで、より新しいデザインのロードは一番下に行ったら更に下へスクロールすることで読み込まれる。このUIが少し分かりづらかったので注意してもらいたい。

通知が受け取れるのは意外と良い

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通知が受け取れる程度で手持ちの充電機器が増えてしまうことがメリットと感じていなかったのだが、実際にスマートウォッチを使ってみると通知が受け取れるのは意外と利便性が上がると気付かされた。

日常的にメールや電話を気付けるようにしていなければ行けないわけではない。しかしそういう場面は時折ある。
僕で言うとイベント開催日だ。

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イベント配信をする現場はオペレーション卓が2階でディレクターが1階と離れていることが多い。
確認事項が発生すると電話をかけて確認することが多いが、マナーモードをOFFにしていないと機材セッティング中に気付く事は難しい。

その点、FOSMET QS39を付けていればセッティングをしながらでも着信に気付く事ができた。

“世の中そんな毎回緊急対応が必要なほど普段から連絡がいっぱいくるのか?”と冒頭で言ったが、「そういうタイミングがあったときに気付ける」ということだけでも受けられる恩恵は大きいのだと感じた。

思ったよりバッテリーが保つ

スマートウォッチは毎日充電しなければいけない。当初、そういう固定観念を持っていた。
しかし実際はそんなことはなかった。

FOSMET QS39はスペック上は【5~7日間のバッテリー稼働】とあるように、バッテリーの保ちは良いように感じられる。

画面の輝度は最低での運用だが体感3日に1回くらいの充電間隔で問題無いように思える。逆にこの充電頻度だと充電をし忘れるという弊害が起こりかねないが…。

ちなみにディスプレイの輝度は常時最低だが、直射日光でも問題無く見える。もちろん見づらさは感じるが反射して全く見えないということはないので基本的に最低輝度で運用している。

輝度自動調整機能があってもいいな。

FOSMET QS39レビューまとめ

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執筆時点で約6,400円という格安の価格を考慮すると、高級感もあり機能も必要十分だと感じられる。

  • NFCに対応してくれたら良さそう
  • 心拍数(BPM)が正確か分からない
  • ウィジェットを自由に配置したい

もちろん細かい「この機能があったらいいな」というのはある。しかしそうなると当然価格に転嫁されてくる。
値段と機能のせめぎ合いで丁度良いところに着地しているような気はする。

iPhoneユーザーは連携の良さからApple Watch一択だと思うが、良くも悪くも選択肢が沢山あるAndroidユーザーは、初めてのスマートウォッチとして良い選択肢になると思う。

ラインナップとしては牛革を採用したシリーズもあるため、価格の割に選択肢が多いのも良い。
仮にこれをプレゼントでもらったとしても非常に満足できただろう。

僕はスマートウォッチに対するこだわりが皆無だ。そして恐らく自分でスマートウォッチも買わない。
そういう人間への軽いプレゼントとしては良い選択肢かもしれない。

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