【Pixel 10 Pro Foldレビュー】最高に楽しく高いおもちゃ。用途を明確にすべき

2025年10月9日に発売開始となったGoogleのスマートフォン Pixel 10 Pro Foldを購入した。

僕自身初の折りたたみ(フォルダブル)スマホということで、今までにないガジェットで非常に楽しみにしていた。

今までPixel 8 Proから毎年Pixelシリーズを購入していた。

Pixel 9 Pro XLからPixel 10 Pro XLに変えるだけではつまらないと考え、思いきって折りたたみ(フォルダブル)スマホにチャレンジしてみた。

折りたたみスマホの何が良いか?そんなことは全く分からない。
Pixel 9 Pro XLを使っていて「もう少し画面が伸びてくれたら!」なんて思ったこともない。

明確な用途・目的を持っていない状態でPixel 10 Pro Foldを手に入れた。

僕にとって折りたたみ(フォルダブル)スマホという新ジャンルでどんな新しい事を想起させてくれるか非常に楽しみにしながら使っている。

そんなPixel 10 Pro Foldを使ってのレビューをしていく。

執筆時点では約3週間使用時点だが順次感じたことは追記して折りたたみスマホの使用感を共有していきたいと思っている。

Pixel 10 Pro Fold Jade 256GB

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今回購入したのPixel 10 Pro Fold Jade 256GBだ。正規価格は¥267,500。
Pixel 9 Pro/XLを購入したときのストアクレジット¥82,200を使用して支払い総額は¥185,300となっている。

ここにPixel 10 Pro Fold購入時にストアポイントが¥60,000分付与される。
これと同時にPixel 9 Pro XLを下取りに出し、下取り想定価格は88,000円。
(実はPixel 10 Pro XLも購入しており56,000ポイントも付与されている)

画面も割れていないしほぼ無傷に近いので恐らく満額で下取りしてもらえると予想している。

本体価格 ¥267,500
ストアクレジット -¥82,200
Pixel 9 Pro XL下取り -¥88,000
支払い総額 ¥97,300
付与ストアポイント ¥60,000
実質価格(ポイント加味) ¥37,300

付与されるストアポイントは次回の購入時に充当するので、この実質価格という表現は疑問視されるところではある。

とはいえ、Pixel 9 Pro Foldが¥107,700で下取りされているので、恐らく来年Pixel 10 Pro Foldもほぼ同額程度で下取り可能だと思う。

本体価格
Pixel 10 Pro Fold
¥267,500
ストアクレジット -¥82,200
Pixel 9 Pro XL下取り -¥88,000
支払い総額 ¥97,300
1年後予想下取り価格 ¥107,000
実質価格(下取り想定) 利益+9,700円

来年Pixel 10 Pro Foldを下取りする想定の場合は実質負担金0で折りたたみスマホを1年間使うことが出来る。

27万が実質負担金0円で1年間使えるなら悪くない。
そう考え今回初めて折りたたみスマホPixel 10 Pro Foldを購入した次第だ。

Pixel 10 Pro Foldの詳細

まずはPixel 10 Pro Foldの主要スペックだけ確認する。

外側ディスプレイ
サイズ 6.4インチ Actua
解像度 1080 × 2364 OLED
PPI 408
輝度 2,000nit(HDR)
3,000nit(ピーク)
リフレッシュレート 60–120Hz 可変
内側ディスプレイ
サイズ 8.0インチ Super Actua Flex
解像度 2076 × 2152 OLED
PPI 373
輝度 1,800nit(HDR)
3,000nit(ピーク)
リフレッシュレート 1–120Hz 可変
ハードウェア
バッテリー容量 5,015mAh
メモリ / ストレージ 16GB RAM / 256GB または 512GB
カメラ
背面(広角) 48MP, f/1.7
背面(超広角) 10.5MP, f/2.2
背面(望遠) 10.8MP, f/3.1
前面(外側) 10MP, f/2.2
前面(内側) 10MP, f/2.2

数値上のスペックだけを見ると「ザコ」でしかない。
Pixel 10 Pro Foldはスペックで買ってはいけない。エンタメで買うべきだ。

費用対効果は悪い

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毎回同じなのだが、GoogleはPixel購入者に「ストアクレジット」(現在はGoogleストアポイント)というストア内で使えるポイントを付与している。

だからそのポイント目当てで本体はすぐ売却する人間が多い。
既にメルカリでは発売直後のPixel 10シリーズの【新品】が数多く出品されている。

なんなら既にAmazonでメルカリより安く購入することができる。

SIMフリー Google Pixel 10 Pro Fold 16gb 256gb Moonstone

SIMフリー Google Pixel 10 Pro Fold 16gb 256gb Moonstone

203,350円(10/23 15:46時点)
Amazonの情報を掲載しています

実際はGoogleストアで定価+付与ポイントで実質計算した方が安い可能性もあるが、新発売直後から新品価格の下落が約束されているような端末ではある。

新品を買う⇒ポイント付与⇒購入端末を下取り+ポイント使用で新端末を買う⇒ポイント付与⇒以下ループ
僕はもうこの「地獄のストアポイントループ」から恐らく抜けられない。

恐らくこのループから抜け出すことはできないだろう。

Pixel 10 Pro Foldの外観

化粧箱はいつも通り。Foldなのでいつも買っているPro XLシリーズより大きい。

同梱物は電源ケーブルのみ。充電器は同梱されていない。
Pixel 10 Pro Foldが対応しているのは33Wくらいの充電か?そのアダプターは自分で用意する必要がある。
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Pixel 10 Pro Foldの重量は277.5g。
背面保護フィルム・カメラ保護ガラス・サブディスプレイ用の保護ガラスを装着した状態の重量だ。
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ちなみに
iPhone 17 Pro Max ⇒ 233g
iPhone 17 Pro ⇒ 206g
iPhone 17 ⇒ 177g
Pixel 10 Pro XL ⇒ 232g
Pixel 10 Pro ⇒ 207g
ぶっちぎりでPixel 10 Pro Foldが重い。

正直ポケットに入れて移動するのは結構しんどいレベルの重量感ではある。

底面はスピーカーとマイク。そしてUSB-Cがある。サブディスプレイ側の底面には何もない。
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側面には同じみ上側に電源ボタン、下に音量上下ボタン。さすがに3年近くPixelシリーズを使い続けてきたから、この配置にも慣れてきた。
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上面には同じくスピーカーとSIMトレイがある。Pixelシリーズは未だに物理SIMに対応してくれているのは良い点ではある。
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Pixel 10 Pro Foldを開いた状態。カメラの出っ張りはあるがほぼフラットになってくれる。

開いた状態で操作してもGALAXYほどガタガタ揺れることは無い。操作性自体は良いデザインだ。
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今回注目の新開発ギアレス高強度ヒンジ。折りたたみスマホとして世界初IP68の防水防塵性能を実現した要の機構。
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個人的にはこのヒンジに防塵性があるとは到底思えない。
このヒンジの隙間から確実に異物が混入するようにしか見えない。

事実、このヒンジ部分は間違いなくIP68規格に準拠してないという検証をしている人もいる。

一部内容を抜粋すると、

Pixel 10 Pro Foldのヒンジは防塵性はありません。
ヒンジ内部で粉塵が砕ける音が鳴っています。

これに関しては完全に同意だ。
スペック上はIP68の防水防塵性能だが、やはりヒンジ部分への粒子混入は気を付けた方が良さそう。

むしろ気を付けるべきは外側のヒンジだけではなく、ヒンジ内側の上下端だ。
ヒンジ内側の上下には微妙に隙間が空いており確実にここからも異物が混入する。

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明らかに隙間があり執筆時点で既にいくつかのホコリが周辺に確認できる。

内部に深く入り込むことを防ぐフィルターなどを用意しているのかもしれない。
この部分に塵などがあればダメージは避けられないだろう。

フレーム部分は他のPixelシリーズと異なり、非光沢でゴールドのような色味を持っている。Moonstoneの場合はブルーっぽいフレームカラーになっている。
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個人的にはこのフレームデザインは気に入っている。
またYouTubeを見ていてもMoonstoneを購入している人が多いような気がする。

僕が選択したJadeも良い色味で非常に気に入っている。

Pixel 10 Pro XLとの違い

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実はPixel 9 Proを下取りに出してPixel 10 Pro XLも同時に購入していた。

Pixel 10 Pro XLがメインスマホになるわけではないが、せっかくなのでPixel 10 Pro Foldと比較しようと思う。

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閉じた状態と開いた状態でのPixel 10 Pro XLとの比較。
閉じた状態だと1.5倍ほどの分厚さに感じる。

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室内照明の影響でPixel 10 Pro XLのフレームが黄色っぽくなっているが、本来はシルバーメッキのような光沢がある。

こう見るとPixel 10 Pro Foldのフレームが他と大きく異なることが分かると思う。

カメラ部分も検索窓をモチーフにしたPixel 10 Pro XLと大きく違うことが分かる。
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カメラ比較 性能は求めてはいけない

Pixel 10 Pro Foldの弱点としてカメラ性能が一段弱いことだ。
これが実際どのレベルで気になるのか?

・Pixel 10 Pro Fold
・Pixel 10 Pro XL
・Pixel 9 Pro XL
・Galaxy S22 Ultra
4機種で超広角カメラ、広角カメラ、5倍望遠カメラの比較をする。
Galaxy S22 Ultraだけ3倍望遠カメラと10倍望遠カメラになっている。

メイン(広角)カメラ比較

メインカメラは高解像度の50MPではなく12MP設定で撮影をしている。

【画像をクリックで拡大】

Pixel 9 Pro XL. main-camera01 Pixel 10 Pro XL. main-camera01jpg

青空と海の青さが際立つ写真から。
若干Pixel 10 Pro Foldの方が青は薄い印象。

奥に見えるベイブリッジのケーブルが拡大したときにハッキリ見えるのはPixel 10 Pro XLだ。
Pixel 9 Pro XLとPixel 10 Pro XLの違いはハッキリ言ってわからない。

続いて発色の確認。色味の違いはほとんど気にならない。
Pixel 9 Pro XLはシャドウの部分が他に比べて暗く表現されている。

ただこれは空の面積が他と比べて多かった影響かもしれない。
Pixel 10 Pro XLとPixel 10 Pro Foldではあまり明確な違いがわからない。

夕暮れ時。青空と建物の影になっている部分と夕陽が当たっている部分。
これはどれもあまり違いを感じられない。

夜景はさすがにPixel 10 Pro XL/Pixel 9 Pro XLの方が明るく撮影できている。
Pixel 10 Pro Foldの画作りも嫌いではない。

超広角カメラ比較

発色確認。超広角カメラは3機種ほぼ変わりないように見える。

このシーンもほぼ差異はなし。

やはり夜景撮影はPixel 10 Pro Foldが一段暗い画作りに見える。

シチュエーションによるのか違いがあまり分からない場面もある。

望遠カメラ比較

影や柱のディテールにあまり違いは感じられない。

色味の違いこそあれど解像感などに大きな違いは感じられない。

1本1本の骨の解像感はPixel 10 Pro Foldが一段劣るように見える。
Pro XLの方が解像感が高い印象。Pixel 9 Pro XLとPixel 10 Pro XLの違いはあまりわからない。

夜景撮影はPixel 10 Pro XL > Pixel 9 Pro XL > Pixel 10 Pro Fold の順番な印象。
Pixel 10 Pro XLになって一段夜景の解像感が上がったような気がする。

普段は6.4インチのスマホ

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初の折りたたみスマホということで、どんなアプリなら開いた状態で使えるか非常に興味があった。

この記事執筆時点では使って3週間だが、既に特別なタイミング以外は閉じて使うようになっている。

というのも開いた状態での各種アプリUIが使いづらいことが多いからだ。

6.4インチのスマホとして使う分には何の問題もなく使えるし、ほぼ全てのアプリで通常のスマホと同じ使用体験を得られる。

6.4インチのスマホとして考えると特に問題特筆すべき問題点は無いと言えるだろう。

もちろん折りたたんでいる関係上「分厚」「重い」というデメリットは強く感じるが諦めよう。

メインディスプレイで快適な文字入力は無理

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Pixel 10 Pro Foldの開いた状態でのUIが使いづらい点の一つとして「文字入力」が挙げられる。

Google純正のIMEはPixel 10 Pro Foldを開いた状態でも最適化されている。
それでも快適か?と言われると到底同意は出来ない。

そして普段から僕が使用しているATOKを使ってみたが、ATOKに関してはもはや折りたたみスマホに最適化すらされていない。

単純に普通の文字入力をデカくしただけ。
Pixel 10 Pro Foldに乗り換えて使いづらすぎてATOKが使えなくなってしまった。

ジャストシステムよ、早くATOKを折りたたみスマホに最適化してくれ。
Galaxy Z Fold 7を皮切りに来年以降、折りたたみスマホが大きく話題になるから取り組む価値はあるぞ。

SNSはサブディスプレイの方が見やすい

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Pixel 10 Pro Foldは開いた状態だとほぼ正方形に近いアスペクト比になる。
その影響かはわからないがSNSをブラウジングすると情報量が減る。

一応折りたたみスマホにも最適化しているのだと思う。
だが単純にコンテンツ表示領域を拡大しているだけなので、サブディスプレイで見たときよりも情報量は減る。

Facebookで言うと、サブディスプレイでは2~3投稿を見られるが、メインディスプレイでは1投稿しか見られない。
しかも投稿する人の画像によってはその画像すら一度に表示されないというクソ仕様だ。

X(旧Twitter)も同様で、サブディスプレイでは2.5投稿分くらいの表示領域だが、メインディスプレイでは1.5投稿分くらいの表示領域になる。

ハッキリってSNSを見る上ではPixel 10 Pro Foldのメインディスプレイは使い物にならないという感覚。

お陰で幸か不幸かSNSを見る時間が減って幸福度は上がった気がする。

WEBブラウジングはほぼPCサイト

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Pixel 10 Pro FoldでSNSは非常にUXが悪いと言及した。
しかしWEBブラウジングに関してはほぼPCサイトの表示になるので、これは情報量が増えて見やすく感じた。

基本的に何か調べ物をする時はPCを使うことが多いのだが、Pixel 10 Pro Foldに変えてからはPixel 10 Pro Foldでも調べ物をする機会が増えた。

保護フィルム貼りは激ムズ

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今回は初の折りたたみスマホということで、念のためPixel 10 Pro Foldのメインディスプレイにも保護フィルムを貼り付けた。

今でこそ上記の画像のように綺麗に貼り付けられてはいるが、購入当初に貼り付けた時は本当に酷かった。

サブディスプレイはSpigenのPixel 10 Pro Foldサブディスプレイ用のガラスフィルムを購入。

メインディスプレイはミヤビックスの低反射保護フィルムを購入。
しかし、貼るのに失敗、低反射が苦手、タッチ感度の低下という最悪のユーザー体験だった。

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そもそも曲面ディスプレイに保護フィルムを貼ること自体が非常に難易度が高い。
しかも綺麗に貼るためにはWET貼付キットというものを用意する必要がある。そんなのは初耳だ。

ということで次はPDA工房の光沢保護フィルムをWET貼付キットも同時購入して使用した。

相変わらず貼付難易度は高いがいくらかマシに貼り付けることは出来たと思う。

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貼り付け直後は所々気泡が目立つ感じだったが、翌日には気泡の多くが消失して目立たなくなっていた。
さらに貼り付けから48時間後にはほぼ全ての気泡が消えて全く気にならないレベルになった。

そもそも論、折りたたみスマホのメインディスプレイに保護フィルムが必要か?という議論にもなる。

自分が落ち着いた姿勢になってからディスプレイを開くことが多い。
それ以外、例えば少し立ち止まってマップを見る時などはサブディスプレイを見る。

落として破損する可能性が高いのはサブディスプレイで、メインディスプレイが傷付くタイミングはほぼ無いのではないか?

購入して使っているアクセサリー

Pixel 10 Pro Foldの購入と同時に購入したアクセサリーを紹介しておく。
一番最後のミヤビックスの低反射保護フィルム以外は現在も使用中なので使い勝手は安心できる。

・Spigenのサブディスプレイ用のガラスフィルム。※執筆時点Amazonで販売停止中。

・Pixel 10 Pro Fold用のカメラ保護ガラス。貼付は非常に簡単。
カメラバンプ全域をガラス保護してくれるのかと思ったが、レンズ部分だけだったので注意。近々買い換える可能性大。

・背面保護用保護フィルム。一旦ケース無しで運用予定だが小傷は防ぎたいので一応気持ちばかりの保護フィルムを貼り付け。

・貼り付け直したメインディスプレイ用保護フィルム。光沢仕様なので反射はあるがディスプレイの綺麗さはそのまま維持。タッチ感度も良好。

・メインディスプレイ用保護フィルムを貼るときに使用するWET貼付キット。これがあっても貼り付けは激ムズ。あとちょっと臭い。

WET貼付キット(水貼りツールキット)

WET貼付キット(水貼りツールキット)

550円(10/23 15:46時点)
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・現在は廃棄したメインディスプレイ用【非光沢】保護フィルム。

CPU/GPUは貧弱

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既に各所で言われているし、前世代のPixel 9時代から言われているが、PixelシリーズのCPU/GPU性能は貧弱だ。

Antutuベンチマークも他社のミドルクラススマホと同じレベルのスコアで、グラフィック性能を求められるゲームを頻繁にプレイする人には向かない。

せっかくの折りたたみスマホでメインディスプレイの大画面を使ってゲームをしたいユーザーも多い。

しかしPixel 10 Pro Foldをゲーム目的で購入するのは推奨されない。
その場合はGalaxy Z Fold 7の方が明らかに優位性がある。

でも日常使いであれば何も困ることはない。
実際僕の使用環境では特段不便に感じているシーンは今のところ遭遇していない。

折り目は時と場合による

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「折り目がだいぶ改善されて目立たなくなってる」と言っているYouTuberが多い印象だ。

いや、普通に気になる。

慣れの問題なのかもしれないが、折り目は普通に気になる。
折れてんなぁと感じる。角度によっては反射が非常に気になる。

とはいえ確かに気にならない場面もあるのは事実。

折り目の傾向として【発色があれば目立ちづらい】と感じている。

メインディスプレイにコンテンツが表示されていて、白や青など色味が表現されていると目立ちづらい。

逆に真っ黒のコンテンツやディスプレイOFFの時は目立つ。
恐らくこれは反射の問題だとは思う。

コンテンツが表示されていれば画面も明るく色が付いているので反射が目立ちづらい。
つまり折り目を意識しづらい。

逆に黒は反射が目立つ関係上折り目に意識がいきやすい。
総じて言えるのは、「折り目が目立つか目立たないかはコンテンツによる」

目的を明確にすべきスマホ

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Pixel 10 Pro FoldやGALAXY z fold 7を始めとする折りたたみスマホを使う上では「用途を明確化する」ということが非常に重要だと感じた。

一応今回購入した1つ明確な目的としては仕事におけるプレビュー端末として使うことだ。

手持ちのミラーレスカメラで撮影した写真をPixel 10 Pro Foldに転送し、すぐに大画面でクライアントに確認してもらう。

今までのPixel 9 Pro XLでも行えていたことだが、Pixel 10 Pro Foldにすることで大画面化し、より視認性を高めたいという理由が一番だ。

現時点では未確認だがリアルタイムの動画プレビューなどにも使いたいとは思っている。
要するに外部モニターとして使いたいというのは明確な目的となっている。

明確に「これをしたい」「これをしなければならない」という理由が無い限り「マンガが読みやすい」「動画が見やすい」という、ただコンテンツを消費するデバイスに成り下がる。

瀬戸弘司さんはGALAXY Z Fold 7を「エンタメ端末」と言っていた。
僕からするとエンタメ端末に27万はあまりにも高すぎる。

OSの作り込みが粗い

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Pixel 10 Pro FoldはフォルダブルスマホとしてOSの完成度があまり良くない。
アプリ開発者側(アプリ最適化)に依存していて、「お前が最適化してこっちに合わせろよ」感がPixel 10 Pro Fold(Google)から感じられる。

その点Galaxy Z Fold 7はOS側で様々な使い方に変えられるように努力している(気がする)。

多くの人が挙げているフォルダブルスマホの推しポイントとして、1画面に2つのアプリを並べられる機能だがほとんど使わない。

確かに、便利な機能ではあるのだが積極的に使う機能でもない。

1.開くアプリを長押し
2.画面分割を選択
3.2つ目に開くアプリを長押し
4.画面分割を選択
5.画面分割完成

画面分割するまでのステップが多すぎる。
分割画面をするまでの労力が画面分割できることのメリットが釣り合わない。

だったら都度アプリを起動して行ったり来たりすれば良いわ。と思ってしまう。

まだガジェットギークしか使わないマイナーなジャンルだからか開発が遅れているのか?

逆に言うとOSやUIの伸び代はまだまだあるような気がする。
どこかで画期的にUIが進化して使い勝手が向上する可能性もあるだろう。

本当にエンタメ端末として買えるのであれば、悪くは無い選択肢だろう。(オススメはしない。)

良い意味で27万のおもちゃ

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以前僕は動画でPixel 8 Proを16万のおもちゃと表現したことがある。

これはPixel 8 Proが高いくせに全く使い勝手が良いわけではないし、性能が高い訳でも無いと揶揄する表現として使った。

今回Pixel 10 Pro Foldを27万のおもちゃと表現するのは良い意味だと言える。

目的が明確であれば、マンガも読みやすくなるし、動画も見やすくなる。
僕で言えば写真も見やすくなるし、外部モニターとしても使い勝手が良い。

Pixel 10 Pro Foldを1台持っているだけで個人個人の目的に合った使い方を非常に高いレベルで対応してくれる。

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普通のスマホとして使いたいのであれば閉じた状態のサブディスプレイを使えば良い。
それ以外(普通のスマホ以外)の「おもちゃ」としての用途に大きな可能性を秘めているのはメインディスプレイだ。

このメインディスプレイをおもちゃとして使える。これぞ大人の贅沢。
おもちゃに25万を出せる大人ならではの特権だ。

仕事を効率化しよう。これで仕事が捗るようになるぞ。マルチタスクをガンガンやるぞ。
そんな気持ちで買うのはオススメしない。どうせ捗らないしマルチタスクもしない。

「大きい画面で遊びまくってやる」
もうこれくらい割り切った考え方の方が色々不満も感じづらいし買った意義もある気がする。

買って満足できるかどうか?それはユーザーに委ねられる要素が非常に大きいと感じている。

僕は満足できている。なぜなら当初やりたかったことは明確に実現できているから。

覚悟がある人は25万円のおもちゃを買ってみてはどうだろうか。

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