Pixel 9 Pro XLから遅れること約2週間。2024年9月4日にPixel 9 Proが発売された。
僕は数ヶ月前にPixel 8をUQ mobileから39,800円で購入した。
そしてGoogleストアでPixel 9 Proを購入時、Pixel 8を満額70,000円で下取りしてくれる。
そしてストアクレジットが32,100円分付与される。
39,800円で購入したものを70,000円で下取りしてもらい、32,100円分のストアクレジットを付与されるというバグが生じていた。
このバグに便乗してPixel 8を下取りに出し、Pixel 9 Proを購入した。
先日Pixel 9 Pro XLを購入したのに。
そして丁度2024年9月10日、Appleから新しいiPhone 16シリーズが発表された。
丁度良いタイミングだったので、現状スペックから確認できるiPhone 16シリーズと、Pixel 9 Pro/Pixel 9 Pro XLの比較もおこなっていこうと思う。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
目次
動画レビュー
iPhone 16シリーズとPixel 9 Proの比較
iPhone 16シリーズは「iPhone 16 / 16 Plus / 16 Pro / 16 Pro Max」の4つのラインナップがある。
このうちディスプレイサイズだけを見てPixel 9 Proと競合するのが「iPhone 16 / 16 Pro」、Pixel 9 Pro XLと競合するのが「iPhone 16 Plus / 16 Pro Max」だと思われる。
iPhone 16 / 16 Pro / Pixel 9 Pro」の比較
特徴 | iPhone 16 | iPhone 16 Pro | Pixel 9 Pro |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ | 6.3インチ | 6.3インチ |
解像度 | 2556 x 1179 | 2622 x 1206 | 2856 x 1280 |
プロセッサ | A18 | A18 Pro | Google Tensor G4 |
メモリ | 6GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 128GB, 256GB, 512GB, 1TB | 128GB, 256GB, 512GB | |
カメラ | 48MP広角 + 12MP超広角 | 48MP広角 + 48MP超広角 + 12MP望遠 | 50MP広角 + 48MP超広角 + 48MP望遠 |
バッテリー | 最大18時間のビデオ再生 | 最大22時間のビデオ再生 | |
OS | iOS 18 | Android 14 | |
防水性能 | IP68 | ||
価格 | 約 ¥119,800から | 約 ¥159,800から | 約 ¥159,900から |
iPhone 16の圧倒的コスパが光っているように見える。
メモリが少ない懸念点はあるもののiOSはメモリマネジメントがしっかりされているOSなので、意外とAndroid程性能差は体感しなくて済むかもしれない。
また、今回Appleは非常に戦略的なラインナップを組んでいて、全てのシリーズで最新の3nmプロセスのA18プロセッサーを積んできた。
執筆時点ではA18プロセッサーのパフォーマンスが未知数ではあるが、恐らくTensor G4より省電力でハイパフォーマンスだろう…。
iPhone 16 ProはA18 Proという上位種を積んで、尚且つPixel 9 Proと同じという戦略的価格になっている。
性能面・価格・バランスが良いのはiPhone 16 Proだろうか。
iPhone 16 Plus / 16 Pro Max / Pixel 9 Pro XL」の比較
特徴 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro Max | Pixel 9 Pro XL |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 6.7インチ | 6.9インチ | 6.7インチ |
解像度 | 2796 x 1290 | 2868 x 1320 | 2992 x 1344 |
プロセッサ | A18 | A18 Pro | Google Tensor G4 |
メモリ | 6GB | 8GB | 16GB |
ストレージ | 128GB, 256GB, 512GB, 1TB | 128GB, 256GB, 512GB | |
カメラ | 48MP広角 + 12MP超広角 | 48MP広角 + 48MP超広角 + 12MP望遠 | 50MP広角 + 48MP超広角 + 48MP望遠 |
バッテリー | 最大24時間のビデオ再生 | 最大29時間のビデオ再生 | |
OS | iOS 18 | Android 14 | |
防水性能 | IP68 | ||
価格 | 約 ¥139,800から | 約 ¥179,800から | 約 ¥179,900から |
Pixel 9 Pro XLの完全敗北だ。
最新3nmプロセスで製造されたA18 Pro。一概に3nmだから最高!というわけではないが、現時点で恐らく最強スペックのiPhone 16 Pro Maxと同じ値段だ。
現行Android最高CPUと思われるSnapdragon 8 Gen3よりも性能が低いTensor G4が、最新3nmプロセスのA18 Proと同じ値段設定。
2世代前程度の性能しか無いCPU Tensor G4がA18 Proと価格という違和感。
2世代前のCPUを搭載したスマホが最新iPhoneと同じ値段なのだ。
Pixel 9 Proの詳細
今回購入したカラーはObsidianというブラックに近いカラーリング。
Pixel 9 Pro XLのカラーリングPorcelainと比べるとかなり重厚感がある。個人的には清潔感があるPorcelainの方が好みだ。
Pixel 9 Pro XLのPorcelainではフレームがシルバーに近い光沢感があるカラーリングだが、Obsidianの場合はフレームもメタルブラックのような雰囲気になる。
Pixel 9 Pro XLの時にも感じたが、Pixel 9 Proでもカメラ部分の出っ張りは非常に気になる。
Pixel 9 Pro XLとPixel 9 Proを比較するとPixel 9 Pro XLの方がカメラの出っ張りが強いような印象を受ける。
カラーリングが異なるためそういう印象を受けるだけなのかもしれない。
Pixel 9 Pro用に購入したアクセサリ
一応Pixel 9 Pro用にも保護ガラスとケースは購入した。
どちらもSpigenのものだ。
Spigen Google Pixel 9/9 Pro ガラスフィルム 指紋認証対応 Pixel 9/9 Pro 保護フィルム 貼り付けキット付...
保護ガラスは貼り付けも非常に簡単で指紋認証登録も問題無く行えるSpigenのEZ Fitを購入した。
スマホ本体にフィットするフレームが付属し、そのままシールを剥がせば保護ガラスが貼り付けられる簡単で綺麗に貼り付けられるガラスフィルムでオススメだ。
本体保護用のケースは同じくSpigenのクリアケースを購入した。
若干分厚く幅が大きくなってしまいPixel 9 Proのコンパクトさが若干損なわれてしまうが、個人的には許容範囲内だ。
よくあるクリアケースで特段良いところも悪いところも無い。
Spigen Pixel 9 / 9 Pro ケース クリア ワイヤレス充電対応 バンパー2重構造 ストラップホール付き 米軍MIL...
写真比較
Pixel 9 Pro XLのレビューの時にもおこなった写真比較をしていく。
今回比較する機種はGALAXY S22 Ultra、Pixel 8、Pixel 8 Pro、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XLの5機種だ。
比較するレンズは【超広角】【広角】【望遠】の3種類。なお、Pixel 8は望遠カメラが無いため【超広角】【広角】の2つのみだ。
またGALAXY S22 Ultraは【超広角】【広角】【3倍望遠】【10倍望遠】の4つあるため、望遠側は2種類掲載する。
写真に関しては、画質比較というより各端末毎のソフトウェア補整の方向性の確認に近い気がする。
また、僕の撮影方法が下手なのかPixel 9 Proシリーズの50MP撮影では「ブレ」が目立つ様な印象だった。
シャッターボタンを押してから若干ラグが発生して撮影される仕様が合わないのか上手く撮影できない。
超広角カメラ
広角カメラ
望遠カメラ
Pixel 9 Proの悪いところ
執筆時点で3週間ほどPixel 9 Proを使用してきて、使用感を言っていきたいと思う。
というか、スペックに関してはPixel 9 Pro XLとほぼ一緒だ。だから悪いところはPixel 9 Pro XLとほぼ同じ。
iPhone 16 Proでいい
Apple Intelligenceは現状日本語に対応していないし、どこまで日常生活やユーザーエクスペリエンスに関わってくるか未知数だが、それでもPixel 9 ProよりiPhone 16 Proを買った方が幸せになれそうな印象だ。
Proモデルにのみ搭載されているA18 Proプロセッサー。
第2世代3nmプロセスのSoCで、恐らくだがTensor G4よりも高性能で低消費電力だろう。
紛れもなく「最新」のプロセッサーで、世代遅れのTensor G4とは文字通り「次元が違う」プロセッサーであることが予想される。
同じストレージで同じ価格なら当然新しく性能が高いCPUを搭載しているiPhone 16 Proの方が良いだろう。
50MP写真がたいして良くない
これはPixel 9 Proに限った話では無い。
Pixel 9 Pro XLでの撮影時も同じだが、12MPと50MPで撮影画質を選択することができる。
この50MP撮影時は「撮影完了までにラグ」が存在する。撮影が下手と言われてしまえばそれまでだが、完全に処理が終わるまでカメラをぶらさない方が良い。
この撮影スタイルがどうも僕には合わないらしく、ことごとくブレた(ボケた)写真を撮影してしまう。
「Pixel 9 Pro/Pixel 9 Pro XLに合わせてブレないように撮れよ。」と言われてしまえばそれまでだが、問題はそこではない。一番の問題は「被写体ブレ」だ。
こちらはPixel 9 Pro XL 50MPで撮影したデータだ。クリックして拡大し、観覧車部分を注視してほしい。
全体的にブレが激しい写真ではあるが、特に観覧車の部分が顕著なように感じられる。
シャッターボタンを押してから撮影完了までのラグがあるせいなのか、被写体が動くものは50MP撮影に向かない印象だ。
当然昼間の外なのでシャッタースピードは1/1550で早い。シャッタースピードが遅いことによる被写体ブレでは無いことは明らかだ。
Pixel 9 Proの良いところ
片手操作には最高のサイズ感
Pixel 9 Proの画面サイズは6.3インチ。
片手操作できるギリギリのサイズが6.3インチのサイズ感だと個人的に感じている。
四方が角張ったデザインということもあり、個人的には非常に持ちやすい端末な印象だ。
しかしサイズしかPixel 9 Proの良いところがないため、サイズ基準で持ちやすさを考えるのであればiPhone 16 Proでも同様の体験を得ることができる。
Pixel 9 Proである必要は無い。
まとめ
Pixel 9 Proが先に発表され、状況的に不利であることは確かだ。
いやむしろ明らかに性能が劣るTensor G4をiPhon 16より後に発表したらどう考えても売れないから、苦肉の策で先に発表したのかもしれない。
つまり「Pixel 9 Proシリーズは価格でも性能でもiPhone 16 Proに劣る。買うに値しない。」
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