【購入レビュー】BENRO(ベンロ) 3ウェイギア雲台 GD3WHCN購入レビュー

物撮りセットを購入してからレビュー記事を書くのが楽しくなりつつある。

あまり大きな機材の撮影はできないが、モニターやカメラ・マイク程度の物であれば背景を気にせず見やすい物撮り写真を撮れるようになった。

しかし以前執筆したACCSOON M1のレビュー記事を書いている最中に個人的に気に入らないことが多かった。

【購入レビュー】ACCSOON M1 レビュー Androidスマホをオンカメラモニターに!!ライブ配信も可能

2022年7月7日

ACCSOON M1は長方形の形をした機材であるため、しっかりと撮影面に対して水平・垂直のポジションを取らないと変なパースがついてしまい、筐体が歪んで見えてしまう。

実際にこの写真もやや上から見下ろすように撮影されており、水平も傾いている。
機材の形や質感など正しい情報を伝えたいと考えているが紹介する製品写真自体に歪みが発生してはレビュー記事としては良くない。

現状の撮影方法では1度や2度などの細かい角度の調整ができない。そのためにそういった物撮りなどをする時に最適な雲台【ギア雲台】という機材を導入した。

今回購入したのは中国のBenro(ベンロ)というメーカーが発売しているGD3WHCNという3ウェイギア雲台だ。
今回はこのBenro(ベンロ)3ウェイギア雲台 GD3WHCNを紹介したいと思う。

この記事の目次(クリックでジャンプ)

BENROとは?

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今回購入したのはBENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCNだ。
BENROは中国のメーカーでこの3ウェイギア雲台に限らず三脚やボール雲台・ビデオ雲台などカメラ機材を数多く販売している。

中国メーカーってどうなの?
という心配を未だに抱える人はいるかもしれないがそれは既に幻想であり、2022年8月現在の中国メーカーは既に世界でもトップレベルのプロダクトを販売するメーカーになりつつある。

さらにこのBENROというメーカーは企業理念に『プロ向け』を謳っており、信頼性と機能性に関しては文句ない(と個人的には思っている。)

BENROについて
BENROはプロ向け三脚、雲台の製造メーカーです。

世界中のフォトグラファーに高品質な製品をお届けするというポリシーのもと、製品の改善を常に続け、多くのカメラマンのニーズに応えるべく様々な製品を開発しています。

BENROは何年もの間、日本市場で三脚のパイオニアとして市場を席巻。世界では、欧米やアメリカのプロのフォトグラファーから高い評価を得ています。

中国では1995年の設立以来、「年次ベストパフォーマンス賞」「技術革新賞」など多数の賞を受賞。

三脚、雲台市場の拡大に大きく貢献しているブランドとして世界中からの支持を得ています。

引用:公式HPより

製品ラインナップも三脚においては安いものは2万円台から、高いもに至っては7万円台の製品も存在し中々強気の値段設定ではある。しかしそれだけ自信があるということだろう。(たぶん)

BENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCNの詳細

型番 GD3WH(GD3WHCN)
本体重量 0.74kg
材質 マグネシウム合金
ペイロード 6kg
取り付けネジ穴 3/8インチネジ
クイックリリースクランプ アルカスイス
水準器 3箇所

本来GD3WHという型番のはずだが2022年8月現在GD3WHCNという型番を使っている販売サイトも多く存在する。
今回購入した製品にはGD3WHCNという刻印がされている。だが、BENRO公式HPの販売ページではGD3WHという表記になっている。

GD3WHCNの方がマイナーチェンジ版なのか、それとも輸入元による違いなのか。詳しいことは分かっていない。だが、同じ製品であることは間違い無いだろう。
今回の記事では製品にも刻印されている【GD3WHCN】を正式名称として定義し記載していく。

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BENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCNの外観

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プレート取り付け部分には水準器が埋め込まれている。

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その他各軸においても水準器が搭載されている。

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三脚取り付けネジは3/8インチネジとなっている。

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プレート込みの重量実測値は752.8g。

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付属のPU70プレート。クランプがアルカスイス互換のためこのプレートもアルカスイス互換のクイックリリースプレートとして使用できる。

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PU70プレートのネジ穴は【コイン】【六角】だけで無く【つまみ】もついていて、コインが無かったり六角を持っていなかったりしてもちゃんと締められる。

BENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCN購入時の注意

BENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCNを日本国内で購入する場合は選択肢が多く存在するため注意が必要である。

ヨドバシカメラBENRO JAPAN公式HPでも購入することは可能だが、販売価格が30,800円と比較的高価な販売価格となる。

またAmazonでもGD3WHと検索すると多数の候補が出てくるが、発送がAmazonの場合は販売価格が17,000円〜22,000円と価格幅が広くなっている。

そして、今回僕が購入したのはAmazonマーケットプレイスだ。悪名高きマケプレである。
中国発送で到着が遅れるということ、何かあったときのサポートが(おそらく)壊滅的であること。この2点を妥協することができるのであればAmazonマーケットプレイスでは最安値で購入することができる。

今回僕が購入したのはAmazonマーケットプレイスで12,870円である。執筆時点では13,200円。
そしてそのリンクは下記になる。(何かあっても自己責任)

マケプレ購入でどうだったか

Amazonマーケットプレイスは悪名が高くて有名だ。

・違う商品が届いた
・商品到着が遅い
・そもそも商品が届かない

などなど。【Amazonマーケットプレイス 届かない】などで検索すると大量の体験談を目撃することが出来る。
そんななか僕は無事商品を受け取ることができた。そして製品自体にも問題は無かった。しかも商品は注文から7日間で配達された。

素晴らしい仕事をするマーケットプレイスの販売業者だった。

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The中国!といわんばかりのねずみ色の謎のビニールに包まれて到着した。

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気休め程度の緩衝材。中国→日本の発送であれば大丈夫だろうが、海外の取り扱いではもはや何の意味も持たない程度の緩衝材の量だ。

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外箱の時点で凹みやキズは全く見当たらなかった。日本の空港関係者及び配送業者の努力と配慮の賜だ。

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箱を開けると緩衝材でみっちり隙間が埋められ、GD3WHCNがピッタリ収まる形で緩衝材が切り抜かれている。これなら外箱の気休め程度の緩衝材の量には納得だ。

多少外箱に何か当たったり、乱雑に扱ったりしても製品自体は確実に守られるだろう。
この辺りが、『配送は信用してないから製品をしっかり保護しよう』というBENROの意気込みを感じられる。プロ向け製品を販売しているメーカーとしての配慮がしっかり出来ている。

GD3WHCNの気になる所

それでは実際に使ってみた感想をお伝えしたいと思う。
今回はブログレビュー用の物撮りのために購入した。

風景撮影では使用していないのでそこだけ予めご了承いただきたい。

粗動のノブが硬い

ギア雲台は
小さく動かすノブ=微動ノブ
大きく動かすノブ=粗動ノブ
の2つのノブが存在する。

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大きく角度を動かしたいときは最初に粗動のノブを回してそこから位置決めをするのだが、この粗動のノブが硬い。

正確には他のギア雲台を知らないためこの程度なのかもしれない。
とはいえ、この硬さがスタンダードなのであればそれはそれで硬くて大変だ。

最初は粗動のノブだけを回す様につまむ形で握っていたが、はっきり言ってこのつまみ方では回すのが非常にしんどい。
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この握り方では指先が痛いしそもそも回すのが大変ということで、今では粗動のノブ全体を握り込む様に掴んでいる。
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そもそも大きく動かす時、粗動のノブと微動のノブは両方連動して動くため微動のノブも一緒に握って何の問題も無かった。

これに関しては粗動のノブだけが回って大きく動くのだと勘違いしていた自分が悪い。皆さんも勘違いしないように気を付けていただきたい。
とはいえ硬い。

意外と重かった

重量は公開されているため買う前に調べなかったお前が悪いと言われてしまえばそれまでだが、自分の感覚の約750gと実際に持ったときの750gで感覚の乖離があった。

しかし冷静に考えれば700mlのペットボトル1本分とほぼ同じだからそこそこ重いよな。
700mlのクリスタルガイザーとほぼ同重量だ。

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ノブが出っ張って邪魔

以前まで物撮りはボール雲台(自由雲台)を使っていたのだが、ボール雲台(自由雲台)に比べると大きさは全体的に大きくなるし、各軸のノブが突出するので必然的に収納スペースは大きくなる。

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今まで使用していたボール雲台(自由雲台)。

GD3WHとの違いが分からない

恐らくマイナーチェンジだったり、発送国の問題だとは思うが2022年現在【GD3WH】と【GD3WHCN】の2つの型番がインターネット上には存在する。

今回僕が購入したのは【GD3WHCN】と“CN”が付いているモデルだ。付いていないモデルと何が違うのかが分からないが購入するときに若干混乱する。

だが勇気を持ってCN付きのモデルを買ってみて、特に違いを感じられなかったので安心した。

GD3WHCNの良かった所

物撮りは捗る

そのために買ったので当然と言えば当然なのだが、今まで使っていた自由雲台では被写体をセンターに置くのに一苦労していた。

GD3WHCNを使ってから粗動でザックリ画角を決めて、微動で最適化する。これほどスムーズに画角が決められるとは思っていなかった。

更に最近RF100mm F2.8 L MACRO IS USMのマクロレンズを購入した。これもブログの物撮り用だが。
マクロレンズとなると被写体に近づいているため、ほんの数度動かしただけで大きく画角がズレてしまう。マクロレンズを使うときは必須機材になった。

Canon RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

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アルカスイス互換がやはり良い

ギア雲台はBENRO GD3WHCN以外にもManfrottoのMHXPRO-3WG XPRO ギア雲台410ギア付きジュニア雲台がある。

しかしこれらはどちらもManfrotto独自のプレートを使用している。
僕が使っているEOS R5はSmallrigのケージを取り付けているためアルカスイス互換だと何かと都合が良い。

コスパが良い

このBENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCNはコスパの面でも非常に良い製品である。

前述したManfrottoの各種ギア雲台。
MHXPRO-3WG XPRO ギア雲台は約53,000円(中古で24,000円)
410ギア付きジュニア雲台は約20,000円

対して今回僕が購入したBENRO 3ウェイギア雲台 GD3WHCNは約13,000円だ。

どうしてもManfrottoに統一したい人もいると思うが、個人的にはアルカスイス互換の方が重要だし性能がほぼ同じなのであれば価格は安い方が良い。

そういう意味でもAmazonマーケットプレイスでの購入ではあったが非常に満足している。

総評

  • アルカスイス互換は便利
  • 4kgくらいまでなら余裕でさせられる
  • 粗動ノブが硬い
  • そこそこ大きい
  • マクロレンズ撮影では必須
  • マケプレ購入で良いならコスパ最強

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