【NX-PS1PROシリーズ 4TBレビュー】USB4対応で爆速転送。過去最高のSSD。

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過去最高に高性能で高額なSSDを購入した。最近のデータ量の爆増ぶりには嫌気が差し始めている。

現在所有しているSSDは

  • WD My Passport 4TB
  • Crucial X8 4TB
  • SanDisk PortableSSD 2TB

WD My Passport 4TBはATEM Extreme ISOの収録用、Crucial X8はクライアントデータの保存、SanDisk PortableSSD 2TBは予備とVideoAssist 12G HDRの収録用としてそれぞれ使用している。

過去最高に高いNextorageのSSDNX-PS1PROシリーズの4TB版 NX-PS1PRO4TBを購入したのでレビューをしていきたいと思う。

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動画レビュー

Nextorage 4TB SSDの詳細

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Nextorage 4TB SSD(NX-PS1PRO4TB)の主なスペックは下記となっている。

なおこのNextorageのSSDはNX-PS1PROシリーズとして販売されている。
1TBの型番はNX-PS1PRO1TB、2TBの型番はNX-PS1PRO2TBとなっている。

今回購入したのは4TBなためNX-PS1PRO4TBとなっている。

UI USB4
最大読込速度 3,900MB/s
最大書込速度 3,800MB/s
容量 1TB/2TB/4TB
価格 ¥39,800/49,800/89,000

初めてUSB4に対応したSSDを購入した。
2024年10月現在最新のUSB規格に対応しているだけあって、価格が異常に高い。

コスパだけで考えると非常に悪いと言わざるを得ない。

基本的には1TB、2TB、4TBスペックは変わらない。

Nextorageとは?

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今回購入したNextorage 4TB SSD(NX-PS1PRO4TB)は「コスパ」という概念で考えると悪いと言わざるを得ない。

それもそのはず。このNextorageという会社は日本の会社、いわゆる国産企業だからだ。

既に独立してはいるが、元々はソニーのグループ会社として2019年にストレージ事業を独立させて発足した。

つまり「Nextorage ≒ SONY」が成立する。国産企業のソニーなら当然安くはない。

2024/10/08追記
源流はSONYだが、資本はPHISONの子会社という形になっているらしい。

しかしその分信頼性は高い(はず)。コスパは悪いが価格に見合ったパフォーマンスは期待できるだろう。

このSSDに『SONYタイマー』が適応されないことを祈ろう。

Nextorage 4TB SSDの外観

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開封したときの第一印象は「思ったよりも大きい」だった。

今まで3種類ほどのポータブルSSDを購入してきたが、過去最大の大きさだ。

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最大でもCrucial X8程度の大きさを想定していたため、予想の1.5倍ほど大きい印象だ。
この大きさになってくると若干「ポータブル」感は薄れてくる。

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横幅は実測127.9mm。スペック上は128mm。誤差の範囲だろう。

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縦幅は58.0mm。スペック上は59mm。これは僕が計測する「位置」の問題だった。
後から気付いたが完全な正方形ではなく、若干「台形」に近い形状をしていた。

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恐らく下底で計測すると57mm、上底で計測すると58mmになると予想される。

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厚みに関しては実測15.2mmだったが、筐体に傾きがあったので実測でも15.0mmになると思う。

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重量も過去最重量で174.1gだ。
ちなみにiPhone 16が170gでiPhone 15 Proが187gなので、スマートフォン1つ分くらいの重量はある。

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本体上面にはスリットのようなデザインが施されている。

USB4接続のポータブルSSDでは発熱が大きいらしく熱のコントロールが非常に難しいらしい。

NX-PS1PROシリーズはファンレスなため接続時も非常に音は静かだ。

「サーマルスロットリングが起きない」尚且つ「本体が熱くて触れないことがない」というバランスを見極めるのが大変だったらしい。

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実使用可能領域としては3.72TB。

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同梱物は非常にシンプル。本体とUSB4対応ケーブル(50cm)のみ。あまり気にする方ではないがラベルにデカデカと“Made in China”と記載がある。そこまで強調する必要は無いと思うのだが。

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各種SSDの比較

現在所有しているSSDを比較する。

Nextorage
NX-PS1PRO4TB
Crucial X8 WD
My Passport
SanDisk Extreme
(旧世代)
縦幅 58.0mm 53.0mm 100.0mm 96.7mm
横幅 127.9mm 110.1mm 55.1mm 49.8mm
厚さ 15.0mm 11.6mm 10.5mm 8.9mm
重量 174.1g 98.8g 67.7g 41.1g
転送速度 3,800MB/s 1,050MB/s 1,050MB/s 550MB/s
規格 USB4 USB3.2 Gen2 USB3.2 Gen2 USB3.2 Gen2

Nextorage 4TB SSDの転送速度

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現在USB4搭載のWindows PCを所有していないため、今回はM2 Max Maxbook Proで計測をした。

Windowsのディスクベンチマークソフト CrystalDiskMarkのMac版とも言える「Amorphousdiskmark」を使った。

ベンチマークソフトによる計測では読込3,399MB/s 書込2,179MB/sだった。
仕様上の最大転送速度が読込3,900MB/s 書込3,800MB/sということを考えると、若干書込のパフォーマンスが悪いような印象だ。

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続いて823.53GBの大容量ファイルを転送する。SSD内部のキャッシュ容量とキャッシュ切れ後の転送速度の確認だ。

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転送開始直後の情報として、転送速度は約2.16GB/s(2,160MB/s)で転送完了時間は約6分。
800GBのデータが6分で転送できるのは非常にありがたい。

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その後も終始2.17GB/s~2.19GB/sを推移しキャッシュ切れになることなく、定刻約6分で転送が終了した。

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2回目のファイル転送が約70GB終了した時点で転送速度が930MB/s前後に落ち込んだ。恐らくキャッシュ切れだろう。
その後は930MB/s~1,000MB/s前後を推移し転送が続けられた。

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キャッシュ切れの後も1,000MB/s前後を維持し続けてくれるのは素晴らしいパフォーマンスと言えるだろう。

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ちなみにクライアントデータの保存で使っているCrucial X8は100GBも転送すればキャッシュ切れがおこる。

そしてキャッシュ切れ後の転送速度は60MB/s程度まで落ち込むクソ雑魚っぷりだ。この転送速度ではHDDとほぼ変わらないゴミSSDだ。

大きさが最大にして唯一の問題点

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このNextorageの4TB SSD(NX-PS1PRO4TB)は概ね満足している。ただし唯一の問題点とすれば「大きさ」だ。

スマートフォン1つ分に匹敵する重量も若干しんどいが、長さはロジクールのゲーミングマウスG502 LIGHTSPEEDとほぼ同じ。

この長さのSSDを持ち運ぶには入れ物も少し考慮しなければならない。

「ファンレス駆動でサーマルスロットリングが起こらず、安全性を考え触れられる温度に留める。」これらの要求を全て満たすには大きくせざるを得なかったのだろうが、やはり大きさと重さは現時点では気になる部分だ。

現時点で最高のSSD

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今までThunderbolt3接続のポータブルSSDや、M.2 SSDをUSB4対応のケースに入れて自作SSDなどを考えて動いていたが全て上手く行かなかった。

使用環境に依存すると思うが僕の環境では上手く速度を出してくれないSSDが非常に多かった。

しかし今回のNextorage 4TB SSD(NX-PS1PRO4TB)は書込速度こそ2,000MB/sで3,000MB/sにすら届かず7割の速度も出ていないが、キャッシュ切れでも1,000MB/s前後を推移してくれているので非常に満足している。

そもそもUSB4に対応しているPC自体がハイエンドで使用している人も少ないかもしれない。

しかし大容量でキャッシュ切れ後の速度もある程度担保されたSSDを探しているのであれば最適解の一つに成り得るのではないだろうか。

品質に関しても一応SONY資本と言っても良いので信頼できると思う。(SONYタイマーという単語もあるが…)

Crucial X8のキャッシュ切れ速度に嫌気が差しているので、タイミングを見て全てのSSDをこのNX-PS1PRO4TBに移行したいとも思っている。

価格が高いがそれくらいオススメではある。

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