【購入レビュー】RF28-70mmF2L USM購入2ヶ月レビュー

少し前の記事で、動画用にEOS Rを購入したことをお伝えしました。
GHユーザーなのに、あえてキヤノンのシステムを使用するに至った理由も書いてありますので、もしご興味あれば読んでみてください。

GH5使いの僕が動画用にLumix S1ではなくEOS Rを購入したお話。動画用EOS R購入レビュー

2019年8月3日

そして、EOS Rに乗り換えた理由の一つにRF28-70F2L USMを使いたいから。というのがありました。
「使いたい」からEOS Rを買ったわけで、RF28-70F2L USMを買う理由は「使いたいから」、もうそれだけで十分です。

ということで買いました。
ちなみに多分、他のレビュアーさんが誰も言っていない超重要なデメリットをお伝えしていますので、せめてそこまでは読んでください。

RF28-70F2L USMについて

RF28-70F2L USM

photo via CANON

EOS Rと共に発表・発売されたキヤノンの新マウントシステムRFマウントシリーズで初期の4本のレンズの内最後に販売された、価格・大きさ・重量全てにおいて良い意味でバカみたいなレンズです。

重量 1,430g
フィルター径 95mm
開放F値 2
最小絞り 22
最大径x長さ φ103.8×139.8mm

僕はあんまり細かいスペックはよくわからないのですが、重量を見ただけでこのレンズが笑っちゃうようなスペックということが分かると思います。
焦点距離は28mm〜70mmと標準ズームレンズのクセに1,430gもあります。

ちなみに結構重いと噂の望遠Lレンズ 70-200mm f2.8 L IS USMは約1,490g(三脚座を除く)です。
標準ズームレンズのクセに、望遠レンズと同じレベルの重量ということになります。

フィルター径も95mmなんて少なくとも僕は聞いた事がありません。

F値通しのレンズ色々

RF28-70F2L USM1

F値が通しのレンズは意外と販売されています。有名なのが大三元とも言われている24-70mm f2.8 L II USM(Canon)ですね。他にもどんな物があるのかざっと一覧を出してみましょう。

  • 16-35mm f2.8
  • 24-70mm f2.8
  • 70-200mm f2.8
  • 24-105mm f4
  • 70-200mm f4
  • 24-35mm f2
  • 12-40(35mm)mm f2.8 (m4/3)
  • 35-100mm f2.8 (m4/3)
  • 12-100mm f4 (m4/3)
  • 18-35mm f1.8 (APS-C)
  • 50-100mm f1.8 (APS-C)

※各メーカーの細かい仕様は省いています。代表的なレンズだけに絞ってリストアップしています。

ぱっと見の印象としてf値2.8通しのレンズが多いです。
というかほぼf2.8通しです。

その中で、青字のf1.8通しのレンズが2本。どちらもSIGMAの18-35mm F1.8 DC HSM50-100mm F1.8 DC HSM。こちらはAPS-Cセンサー専用のレンズになりますので、EOS Rのフルフレームとはまた若干システムが異なります。
そして、赤字のf2通しSIGMAの24-35mm F2 DG HSM

このSIGMA 24-35mm F2 DG HSM が2019年現在RF28-70F2L USM以外で唯一のf値通しフルフレーム機のズームレンズです。
ではこの二つを比べてみましょう。

24-35mm F2 DG HSM

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM photo via SIGMA

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM RF28-70F2L USM
焦点距離 24mm-35mm 28mm-70mm
開放F値 2 2
最小絞り 16 22
フィルター径 82mm 95mm
重量 940g 1,430g
希望小売価格 ¥150,000 ¥420,000

焦点距離の違いが出ていますし、SIGMA 24-35mm F2 DG HSMはミラーレス用に開発されていないので単純比較はできないですが、RF28-70F2L USMがどれだけアホみたいなレンズスペックかが分かっていただけたかと思います。

メーカー希望小売価格も¥420,000ってぶっ飛んでますよね。

執筆時点での価格コム最安値は¥294,800でした。これは新品かな?たぶん。
僕は楽天市場の株式会社アウトレットプラザで¥340,200にて購入しました。

悪い所(デメリット)

RF28-70F2L USM2

まずは恒例の悪い所から色々と言っていきたいと思います。
ちなみに、レンズの写りがどうとか、フレアがだとか、ゴーストがどうだ。とかははっきり言って僕、素人なので分かりません。

その辺りのレンズとしての光学性能などの詳しいレビューは、Youtuberのジェットダイスケさんプロカメラマンの仲道さんの動画を見るとよくわかるのではないかと思います。

重い(当たり前)

これはスペック表を見れば分かりますし、手に持った人皆が言っていますので当たり前と言えば当たり前かもしれません。

重量1,430gは非常に重いです。
EOS R自体の重量は約660g(バッテリー、カードを含む)/約580g(本体のみ)ですので、このRF28-70F2L USMを付けると重量は2,000gを越えます。

常に望遠レンズ70-200mm f2.8 L IS USMを付けているような状態と考えるとなんとなくイメージつきやすいかもしれません。

重心がかなり前に傾く

RF28-70F2L USM3

EOS Rの重量が約660gでそれに対してRF28-70F2L USMの重量が1,430gですから、当然重心としては前側(レンズ側)に傾きます。
そして、70−200mm f2.8とほぼ同じ重量なのに三脚座が付いていませんので、EOS R側の三脚穴に三脚や雲台を取り付ける状態になります。

そうすると必然的に前側重心となります。
自由雲台を使うときなどはしっかり締めないと、前側にガタンとお辞儀してしまう可能性がありますので注意が必要ですね。

マルミのフィルターを付けるとフードが付けられない(らしい)

これはYoutubeに動画をアップしているarimopleoさんの動画で知ったのですが、

マルミ光機のレンズ保護フィルターEXUS Lens Protect SOLID(エグザス ソリッド) を購入し取り付けた所、フード干渉。その後メーカーとのお話で公式発表に至ります。

らしいです。
僕はKenkoのNEOレンズ保護用 日本製を買いましたので、あんまり関係ありませんでしたが。

フィルター買った後にこの動画を見つけたので若干ビビりましたが、このKenkoの95mmフィルターはフードに干渉することはありませんのでご安心ください。

いちいちアクセサリーが高い

RF28-70F2L USM4

フィルター径が95mmということで、このレンズ用のアクセサリーがいちいち高いです。EXUS Lens Protect SOLIDを始めとするレンズ保護フィルターもそうですが、僕の場合動画用にEOS R及びこのRF28-70F2L USMを買いました。

動画用ということは…。察しが付く方はもう分かると思いますが

NDフィルター

が必要です。
今回買ったのはKenko NDフィルター PRO ND8です。

photo via Amazon

そもそも95mmのNDフィルター自体、数が少ないです。
しかも、執筆時は8月ですが、この真夏の炎天下はND8だと足りないです。
ということでこのND8を2枚付けしてND64として使用しています。

95mmのNDフィルター1枚で9,000円弱するんですよ。2枚で18,000円近い値段です。
NDフィルターにここまでお金を出すとは思っていませんでした。

こうすることで、ギリギリ、SS1/50 ISO100 F2で撮影することができます。
環境によってはこの状態でも白飛びしてしまうところがありますので、更に濃いNDフィルターはあった方が良いのかもしれません。

ビデオ雲台(ロングプレート)だとレンズが干渉する

RF28-70F2L USMとビデオ雲台MVH502AH

これ、誰も言っている人がいないのでホント気を付けて欲しいです。

このRF28-70F2L USMをEOS Rに付けると、EOS Rの底面よりもRF28-70F2L USMの底面がより下にくるんです。
自由雲台を付ける程度なら全く問題無いのですが、僕が使っているマンフロット MVH502AHに接続しようとすると、ロングプレートがレンズにガッツリ干渉します!

干渉しないようにプレートの前方にEOS Rを取り付けて、MVH502AHの前側に飛び出るようにすると、重心が前側に行きすぎてカウンターバランスが機能しなくなります。

普通ここまで太いレンズで、ボディの底面よりも太くなってしまう場合は三脚座が付いているはずなので、このような問題は発生しないはずですが、このRF28-70F2L USMは三脚座が付いていませんので、こんな状態になってしまいます。

RF28-70F2L USMとビデオ雲台MVH502AH2

これ、三脚座付けるべきレンズだったんじゃね…?

ちなみにこれの解決策は

僕はEOS RとRF28-70F2L USMを動画用に購入しましたので、ビデオ雲台に取り付けられないなんてもってのほかです。

EOS Rの三脚穴がRF28-70F2L USMより上に来ちゃっているのが問題ですから、EOS Rの三脚穴を底上げすれば良いはずです。
ということで本来の用途は分かりませんが、底上げ用にアクセサリーを買いました。

CAMVATE クイックリリースベースプレート 1/4と3/8インチネジ穴付き

photo via Amazon

これを付けることで、EOS R自体の底面を分厚くすることができ、ロングプレートを取り付けてもRF28-70F2L USMの底面に干渉しなくなりました。(ギリギリですが…)

RF28-70F2L USMに底上げプレート

結構これを探すのにも悩んで、EOS RとRF28-70F2L USMの高さの違いをちゃんと計ってだいたい2cm位高くする必要があるな。とか色々考えました。

このプレートを取り付けると干渉しなくなりますのでご安心ください。

RF28-70F2L USMとビデオ雲台MVH502AH3

RONIN-Sに乗らねぇ…

RF28-70F2L USMとRonin-S

僕はDJIのジンバルRonin-Sを所有しています。
今までGH5/GH5Sで使用していましたが、Ronin-Sに載せるとマニュアルフォーカスが使えないです。(厳密にはUSB接続で使えるけど)

オートフォーカスで使用するとやっぱりウォブリングが発生したり、意図しない場所にフォーカスが合ったりしてしまいます。
そんななかAFに信頼性があるEOS RとRonin-Sを組み合わせて、ヌルヌルフルフレーム動画を撮ろうと思いましたが、RF28-70F2L USMを乗せると前側重心になりすぎて、EOS Rを限界レベルまで後ろにスライドする必要があります。

そうすると、上にチルトしたときEVF部分(アイカップ部分)がRonin-Sのロール軸に干渉します。
裏技的にどうにか頑張って載せる事はできますし、Ronin-Sはモーターにパワーがあるのでなんとかなるのですが、かなり負荷がかかっていそうな印象です。

RF28-70F2L USMとRonin-S2

完全に使えないわけではないのでどうにか頑張って使えるレベルではあります。

良かった所(メリット)

あんまり悪いことばっかり書いてもかわいそうなので良いところもちゃんと書きたいと思います。

重いけどシステム重量的には一眼レフカメラと同じかも

このRF28-70F2L USMはとにかく重いです。何度も言いますが重量1,430gです。EOS Rにこれを付けると2,000gを越えます。

こんな馬鹿でかくて重たいレンズを付けちゃったら、せっかくミラーレスで軽くなったのに意味無いじゃないか。と言う人もいます。
ですが僕はそうは思いません。むしろミラーレス機で軽くなったEOS Rだからこそこのレンズを付ける意味があるんじゃないか?と思います。

なぜかというと、このEOS R + RF28-70F2L USM と EOS 5D MarkIV + SIGMA 24-35mm F2 DG HSMのシステムとしての重量はそこまで大きな差になっていないからです。

EOS Rが660gに対してEOS 5D MarkIVは809g
RF28-70F2L USMは1,430gでSIGMA 24-35mm F2 DG HSMが940g

EOS R + RF28-70F2L USM = 2,090g
EOS 5D MarkIV + SIGMA 24-35mm F2 DG HSM = 1,749g

と約350gの差しかありません。

まぁ、それでも結局EOS Rの方が重いじゃないか。と言われればそれまでですが、焦点距離の違いもありますし。大目に見てください。

動画撮影時f2通しはマジでありがたい

動画を撮る人前提の話になってしまいますが、ズームしてもf値が変わらないのは単純にそれだけでメリットになります。

ましてやf4ではなくf2という2段分の明るさで通しのレンズです。
メッチャボケます。メッチャ明るいです。室内撮影が本当にはかどります。

単焦点レンズ数本分に匹敵する

RF28-70F2L USMとEF24mm f1.4

レンズ交換式カメラの醍醐味ってレンズを交換できる事ですよね。
でもそんなレンズ何本も持ち歩けなかったり、そもそも付け替える時間無かったり。色々問題はあると思います。

なので、プロカメラマンは24-70mm f2.8のf2.8通しで比較的明るく、幅広い焦点距離をカバー出来るレンズを使います。
それでもここぞというときには単焦点レンズに付け替えてf1.4とかf1.2とかで撮影します。

個人的な感想になりますが、f1.4とf2は1段分の差がありますがそれほど差は感じません。
ですがf2とf2.8の1段分は、f1.4とf2以上に差があると感じます。

これは多分、動画と写真との違いだとは思います。
写真を撮るときにf2のレンズとf1.4のレンズだとシャッタースピードを結構変えられると思うのですが、動画撮影だとシャッタースピードは1/50か1/100固定です。
ISOも1080pなら1000位まで上げてもあまり気になりません。

写真を印刷する場合はISO400とかそれ以下に抑える必要あるとは思いますが、動画の場合そこまでは必要ありません。
完全個人的感想ですが、f2とf2.8の差は結構大きく感じる様な気がします。

なので、f1台の単焦点レンズを持ち歩かなくても良いと現時点では考えています。

RFマウントで販売されている50mm f1.2やEFマウントの85mm f1.4など。
(厳密にはRF28-70F2L USMは望遠側が70mmなので代わりにはなってないんですけど)

それらを持ち歩いたり、付け替えたりする手間を考えたら多少重くても頑張ろうかな。と思える寛容な心を持てるようになりました。

総評:買った方が良い?オススメは?

RF28-70F2L USMとEOS R

僕の場合、メーカー希望小売価格の¥420,000から結構安く買えたのでタイミングとしては良かったのかと思います。

ですが、¥420,000出す価値あるのか?と聞かれると、メッチャ悩みます。
¥420,000だすなら、広角・中望遠・望遠の単焦点揃えた方が“楽しい”のでは?とも思っちゃいます。

買って良かったか?ですが

50:50

っていう感じです(笑)
なぜかというと、写りはスゴく良いんですけどいかんせん重いので、持ち運びがツラいんです…。
でも単焦点レンズ数本分に匹敵するので、今後新しいレンズが出ても買う必要は無いと思っています。

なんか本当に一長一短あるレンズだな。と個人的には感じています。

オススメできる?と聞かれると。
マジでデメリットを説明したあと、それでも良いって言うなら買いだね!と言います。

良い製品だとは思いますが、価格面でも重量面でも結構覚悟がいる製品です。
なので、その部分をしっかり説明して納得した上で買って欲しい製品です。

EF50mm f1.8 IIみたいに「マジでこれは買っとけ」と誰にでもオススメできるレンズではありません。

覚悟が出来た方はぜひ買ってください。
損はしないと思います。重さに対して後悔は若干するかもしれませんが…。

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