皆さん動画の音声はどの様に拾っていますか?
僕は撮影の環境に合わせてマイクを使い分けるようにしています。
- カメラと被写体が近い時はガンマイク
- 自分のYouTubeはダイナミックマイク
- セミナー撮影はワイヤレスマイク
こんな感じに使い分けています。
そして今回はワイヤレスマイクの話をしていきたいと思っています。
僕が普段使っているのはSONYの業務用ワイヤレスマイクURX-P03DとUTX-B40の組合せになります。
ここ最近、2名以上の人が同時に話す場面を撮影する機会が増えてきて、
このURX-P03DとUTX-B40のセットだと若干対応が難しい時が少しずつ増えてきました。
また新しくこのセットを買うのかぁ…。
3個セットで18万するしな…。
と憂鬱になっていたところに、このSYNCO G2(A2)を販売している代理店さんからコンタクトがありレビューをしてくれないか?と打診をいただきました。
実際にはAmazonでのレビューを書くだけで大丈夫だという事でしたが、良い所悪い所含めてAmazonでのレビューでは語りきれない部分もあるので、せっかくだからブログにまとめようと思います。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
目次
G2(A2)の概要
ワイヤレスマイク, SYNCO G2(A2) 送信機2台&受信機1台 操作簡単 音量調整 最大150m距離伝送 動画撮影 オン...
SYNCOさんは中国深センで音響機器を製造しているメーカーでここ最近は少し名前を聞くようになってきましたね。
本製品の正式名称が
SYNCO G2A2なのか、
SYNCO G2(A2)なのか、
SYNCO-G2(A2)なのか、
どれが正解かわからないので、本記事ではとりあえずSYNCO G2(A2)で統一したいと思います。
主な特徴として
- 2.4GHz帯によるワイヤレスマイク
- 1つの受信機で2つの送信機をペアリング可能
- バッテリー内蔵 連続駆動時間は8時間
- 最大伝送距離50m/164ft
- スマホ接続用ケーブル同梱
- 充電用USB-Cケーブル同梱
- 外部ラベリアマイク接続可
- Amazon価格で約24,000円
- クリップがコールドシューに入る
特徴はやはりなんと言っても、価格と2波同時受信という所です。
最近では珍しくないですが少し前まではURX-P03DとUTX-B03(またはUTX-B40)での組合せでないと、一つの受信機で2つのマイク送信機をペアリングすることは出来ませんでした。
ここ最近はでRØDE Wireless GOやHollyland Lark 150がありますが、未だに1つの受信機で2波同時受信が出来る機種はあまり多くはありません。
しかもこの価格帯でそれを実現しているということ自体は驚かざるを得ません。
SYNCO G2(A2)の仕様
送信機 Transmitter |
受信機 Receiver |
|
---|---|---|
周波数 | 2400~2483.5MHz | 2400~2483.5MHz |
伝送距離 | 50m/164ft | 50m/164ft |
バッテリー | 500mAh(内蔵) | 500mAh(内蔵) |
連続使用時間 | 8時間 | 8時間 |
充電時間 | 約1.5時間 | 約1.5時間 |
Interface | USB-C | USB-C |
拡張性 | Mic Input | Mic Output Headphone Output |
技適認証 | 〇 | 〇 |
こういった無線機器を海外メーカーが日本で販売、Amazonで販売する場合は技適の問題がついてまわるものですが、このG2(A2)は技適問題をクリアしているとのことです。
また充電端子にUSB-Cを採用している辺りも評価が高いです。
ただ、バッテリーが内蔵型なのは賛否が分かれる所です。
ちなみに僕が普段使いしているURX-P03DとUTX-B40は乾電池式ですので、電池を替えればすぐにフル充電。
電池を用意する必要性はありますが、長時間撮影の場合は乾電池式の方が便利だと個人的には感じます。
パッケージ
梱包パッケージは意外と高級感がある箱です。
パッケージ背面にはG2(A2)のパッケージリストと仕様が一覧で記載されています。
同梱物
箱を開けるとロゴが入った専用キャリーバッグに付属品が全て収納されています。
このキャリーバッグは多少硬さがあるのでバッグの中に入れても形を維持してくれると思いますので、このキャリーバッグに入れたまま持ち運ぶと緩衝材としても役立つと思います。
付属品は多数同梱されています。
- キャリーバッグ
- 受信機
- 送信機
- 外部接続用ラベリアマイク
- ラベリアマイク用ウィンドマフ
- 本体用ウィンドマフ
- 充電用USB-Cケーブル
- 3.5mmケーブル(3極 to 3極)
- 3.5mmケーブル(3極 to 4極)
- ピン
充電用の3つ股USB-Cケーブルが凄い便利。
外観
正面
形状は送信機/受信機全く同じですが、
正面にReceiver/Transmitterとそれぞれ記載があるので間違える心配は無さそうです。
左側面
送信機の左側面には
- 3.5mmジャック(Input)
- USB-C(充電用)
- 電源ボタン(ミュートOn/Off)
3.5mmジャックには付属のラベリアマイクを接続することが出来ます。
ラベリアマイクと本体内蔵マイクを使った音質などは動画を撮影していますのでそちらを参照していただければと思います。(動画はこちら)
受信機の左側面には
- USB-C(充電用)
- 電源ボタン(モノラル/ステレオ切り替え)
送信機/受信機共に電源ボタンを長押しすることによって電源On/Offを行えます。
起動時に電源ボタンを一度押すことで、送信機はミュートのOn/Off、受信機はモノラル/ステレオの切り替えが可能です。
右側面
送信機の右側面には
- リセットボタン
- ローカットボタン
- ペアリングボタン
受信機の右側面には
- リセットボタン
- Aチャンネルゲインコントロールボタン
- Bチャンネルゲインコントロールボタン
基本的には起動直後、勝手にペアリングされますが、万が一ノイズなどが乗った場合は送信機のペアリングボタンを押して周波数をシンクロし直しペアリングしてくれます。
受信機のゲインコントロールボタンは5段階の調整が可能で0⇒3⇒6⇒9⇒12⇒15⇒0となります。
ゲインを1ずつコントロール出来るわけではないので、ザックリ調整程度に思っておいた方が良いでしょう。
操作性
G2(A2)は一般ユーザーが使うことを想定いると思われ、難しい操作は何もありません。
送信機/受信機を起動したら自動的にペアリングされます。
もしペアリングされなければ、送信機右側面にあるペアリングボタンを押して受信機とペアリングしましょう。
ペアリングが完了すると受信機のTFTスクリーンにそれぞれのステータスが表示されます。
受信機側にヘッドホンアウトもありますので、モニターイヤホンなどを接続すれば音声のモニタリングも出来ますし、TFTスクリーンを見ればオーディオメーターが振れるので、それを見ながら音が来ているか確認すると良いでしょう。
ちなみに、本体背面に装備されているクリップ部分はカメラのアクセサリシュー部分と互換性があり、アクセサリーシューを装備しているカメラであればそのままスライドすることで装着することができます。
送信機の操作
操作は非常に簡単なので、基本的には起動直後特に設定する様な項目はないです。
一応本体上面にマイクが用意されているので、マイクが自分の顔に向く方向で取り付けておいた方が良いです。
ウィンドマフを取り付けられる溝も掘ってあります。
素の状態だと風は全く防がないので常時装備が推奨されます。
ですが、取り付け方法がクリップ型のためTシャツなどに取り付ける時は少し難しいです。そういった場合は外付けのラベリアマイクを装着するのが良いのかもしれません。
このラベリアマイクで音質が変わるのでは?
という疑問も抱き、SONYのUTX-B40に最初から付属しているラベリアマイクを使おうと思ったのですが、どうも上手く音声を認識しない。。。
UTX-B40はラベリアマイク側に脱落防止ネジがあるので、『しっかり奥まで刺さってない?』とも思いましたが、そんなことは無く、単純に何故か互換性がありませんでした。
音質
やはり気になるのは音質の部分だと思います。
その辺りも含め、レビュー動画を見て参照して頂いた方が早いと思います。
使ってみた感想
レビュー動画を撮るために使用しましたが、その使用感についていくつか上げていきたいと思います。
ズバリ悪い所
若干ホワイトノイズが気になる
SYNCO G2(A2)の問題なのか、あるいは接続するカメラ側の問題なのか原因がハッキリしないところですが、
URX-P03DとUTX-B40の組合せと比較して若干ホワイトノイズが気になりました。
URX-P03Dは3.5mmジャックとXLR端子の両方で接続するケーブルが付属しており、そのどちらでも試して比較しましたが、やはり若干SYNCO G2(A2)はホワイトノイズが気になる印象です。
Premiere Proの編集で【クロマノイズ除去】を使用すれば実使用には耐えられるとレベルだと思います。
バッテリー内蔵がやっぱり気になる
これは好き嫌いがありますし、個人の使い方次第なのですが、やっぱり乾電池式の方が使い勝手は良い。と僕は感じました。
一応仕様上は【連続使用時間は8時間】となっていますので、長時間使用に関しては心配していません。
僕が一番心配しているのは【充電をし忘れていた時】です。
URX-P03DとUTX-B40は乾電池式ですので、仮に電池の充電を忘れたとしてもコンビニで新品を買えばすぐに使えます。
ですが、充電式となるとそうはいきません。
電車移動中に充電するか、車移動中に充電するか。
充電自体は1.5時間ほどで終わるので短いですが、とはいえどこかで充電する時間は必要になってしまいます。
ラベリアマイクはあんまり良くない
音の聞こえ方って個人の主観ですし、好き嫌いが大きく入ってくる感情論になることが多いです。
その前提でお話をすると、付属のラベリアマイクの音質はイマイチという印象。
個人的には本体内蔵マイクの音質の方が好きです。
他のラベリアマイクを接続できたら違うのかもしれませんが、現時点ではそれも上手くいきませんでした。
ということで僕は使う場合は本体内蔵マイクを使いたいと思います。
ズバリ良い所
異次元のコスパ
まず、1つの受信機で2つの送信機から音声を録れるという時点で、機能としては申し分ないです。
そこにURX-P03DとUTX-B40の組合せは約180,000円。
対してSYNCO G2(A2)は24,000円。
音質の部分をこの価格差で持ってくるのは不公平ですので、とりあえず聞き取れる音声で動画も撮りたい。と言う人にとっては申し分ない製品と言えるでしょう。
本体が軽い
ラベリアマイクを接続しない前提でのお話になりますが、
本体のサイズが52×42×17mm
重量39g
と非常に小型軽量です。
噂ではRØDE Wireless GOよりは若干大きいらしいですが、RØDE Wireless GOは値段が確か40,000円ほどします。
『絶対に筐体が小さくないとイヤだ!』
と言う人以外は選ぶ理由があまりないのかもしれません。
三つ股USB-Cが便利(笑)
もはや本体の話ですら無くなりましたが、同梱されている三つ股のUSBケーブルが便利です。
単純にこれだけもう1本欲しい。と思いました。
SYNCO G2(A2)を充電するためだけでなく、日常のUSB-C端子搭載端末の充電で使用したいレベルです。
設定が超簡単
SYNCO G2(A2)はとにかく設定が簡単です。
基本的には受信機/送信機の電源を入れればペアリングが完了し、すぐ使える状態になります。
URX-P03DとUTX-B40は周波数を合わせたり、階層を少し掘ってゲイン調整をしたりする必要があります。
SYNCO G2(A2)は本体にゲイン調整用のボタンも内蔵されているので、操作が直感的且つ簡単。
スマホにも簡単に接続できる
記事執筆時点では、スマートフォンにこういったワイヤレスマイクを接続するハードルは高いと言わざるを得ません。
そもそもイヤホンジャック自体が無い端末が多いですし。
変換ケーブルを用意しないといけないとはいえ、標準で4極ケーブルが付属しているのはありがたいです。
Amazonで他社製品の4極ケーブルを別途用意する必要がありませんので、『(変換が必要だけど)これを使えば確実にスマホでもワイヤレスマイクが使える!』という安心感は重要です。
まとめ
- 1受信機で2送信機接続可能
- 簡単操作
- 対談で便利
- 電池は内蔵式
- 稼働時間は8時間(公称)
- 本体小さい・軽い
- 三つ股USBが便利
- 価格は24,000円
- ちょっとホワイトノイズある
こんな所です。
ワイヤレスマイク, SYNCO G2(A2) 送信機2台&受信機1台 操作簡単 音量調整 最大150m距離伝送 動画撮影 オン...
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