去年(2018年)の12月に購入レビューした【ATOMOS NINJA V】
この製品をガシガシ使っておよそ半年が経過しました。
ちなみに初期のレビュー記事はこちら
あの時は使い始めて初期の段階で感じたレビューでした。
しかもプロ機材を購入したんだぞという高揚感から多少良い方にレビューをしてしまいがちな時期。
ということで今回は購入からおよそ半年が経過しているので この記事の目次(クリックでジャンプ) 目次 現在僕が使用しているのは基本一眼レフカメラの外部記憶装置としての用途が多いです。 ちょっと4つ目のBlackmagick intensity shuttleだけ特殊な用途かもしれませんが、Blackmagick intensity shuttleにHDMI INで一眼レフカメラやスイッチャーの映像を入力し、そのままスルーアウトの映像をATOMOS NINJA Vに映している。というような流れになります。 これは初期のレビューでも話をしていた内容なのですが、意外とちゃんと計測するとそこそこ録画できる事がわかりました。 以前の記事ではNP-F970バッテリー(互換品)で7900mAh搭載と記載しましたが そのNP-F970互換バッテリー(7300mAh)をフル充電した状態にて、GH5から1080p 60fps(59.94)を出力し収録した場合の連続撮影時間は2時間57分でした。 1時間半でバッテリー切れるとか、普通にウソでした笑 1時間半くらいしか持たないバッテリーは相当劣化していたのでしょう。 今回使用したこのバッテリーも購入したのは今からおよそ2年程前になります。 でもこういうレビューで短く記載されてて、実使用で伸びる分には問題ないですよね? これはアクセサリーの組合せで解消できる問題かもしれません。 そこに更に、SONYの業務用ワイヤレスマイクURX-P03Dを接続しています。 そのホットシューアダプターにNP-F970バッテリーを搭載したATOMOS NINJA VとURX-P03Dが乗っかっているとどうしても重心が高くなります。 そして、若干ATOMOS NINJA Vの位置も左右どちらかに寄ってしまうので、 僕の場合ほとんど左側にATOMOS NINJA Vを設置することが多いので、左側が重くなります。 ですが、前項のデメリットであるバッテリー保ちがあまり良くないので 【2020年2月14日追記】 これはNINJA FLAMEやNINJA INFERNOを知ったことによるATOMOS NINJA Vのデメリットだな。と感じました。 NP-F970バッテリーを接続した状態でも、連続撮影時間はおよそ2時間50分です。 その時に「1回必ず電源を落とさなければいけない」という事です。 この1回電源を落とさなければいけないと言うことはつまり 長回ししない人であれば全く関係のない話かも知れませんが そんななか「すいません、バッテリー変えるのでちょっとお待ちください」なんてセミナー講師に言えない訳ですよ。 そういったことを考えると、NINJA FLAMEやNINJA INFERNOのようにバッテリーを2個付けできたら、電源を落とすことなくバッテリーを入れ替えることができるのにな。と感じました。 NINJA INFERNO Photo via ATOMOS ま、バッテリー2個も着けたら更に重くなってそれはそれで文句言うんでしょうけどね…。 これは何て表現したら良いのか分からなかったのでこういった言い回しになっています。 筐体底面に三脚ネジが掘ってあって、そこにホットシューアダプターなり三脚なりを接続できます。 このボール雲台の耐荷重がそれほど高くないと言うのがそもそもの問題だと思いますがそれは置いておいて…。 ですが、キツく締めると今度は容易に角度を変えることができなくなってしまうので、丁度良い締め具合や角度を見つけるのが難しいです。 このATOMOS NINJA Vって電源ONの時は、筐体サイドのパワーボタンを1回押しですぐ起動に入ってくれるのですが、電源を切るときはそこを4秒長押し(或いはソフト上での電源ボタンを4秒間タップ)する事で電源が落ちます。 4秒は長ぇ! 多分誤作動防止だと思うのですが、通常使用でも2秒間連続押し続けるという行為はほぼ発生しないと思います。 これは前項の話とも関連してくるのですが、パワーボタンがど真ん中しか反応しないような仕様です。 しかもそこそこ押しづらいので、長押ししている最中にどうもボタンの押しが甘くなって 物理ボタンを押して電源OFFにするとこのような面倒な問題が出てきてしまうので、ソフトウェアボタンを押して電源OFFにする様に対策しています。 電源ONと同時に結構な回転数のファンが作動し始めます。 だとしても、1時間・2時間と起動しているだけで画面部分などはそこそこな温度になります。 そんな熱を持った状態のATOMOS NINJA Vをそのままバッグにぶち込むのは結構抵抗があって これもどれほど意味があるかは未知数なんですがね…。 これは僕のカメラ設定かATOMOS NINJA V側の設定の問題なのかもしれません。 こうやって改めて冷静に考えてみると、結構デメリット(気になる点)って結構考えられる部分なんですね。 やはり一眼レフカメラ内蔵の背面ディスプレイがキレイになってきたといっても3インチ前後の液晶ディスプレイ。 これは一瞬で体感できるメリットです。 僕が使っているGH5/GH5Sはオートフォーカスが致命的な弱点だというのは既に周知の事実。 実際に僕もセミナー撮影等をするときは基本的にマニュアルフォーカスに設定しています。 一応ピーキング表示も有効にしているのですが、GH5/GH5Sのピーキングはザックリピーキングなので、信頼性という面ではあまり高くはありません。 このディスプレイが大きく、高精細になったことでピント送りなどの映像表現も非常にやりやすくなりました。 またオートフォーカスが甘いGH5/GH5Sだけのメリットではなく 普段使っているのはRF28-70F2 L USMのレンズを使っているのですが、これがF1.2とF1.4とかの非常にピントが薄いレンズでも容易にピントを合わせる事ができるようになると思います。 接続しているSSD(僕が買ったのはWestern Digital(ウェスタンデジタル)社製の1TB SSD)に映像を保存します。 SSDなので、カメラのSDカードみたいに記録速度が足りないので録画を停止します。とか途中で映像出力が切れたとしてもファイルがちゃんと残っている。とか何か特別な不具合や破損などが無い限りデータはほぼ100%保存しておいてくれます。 ちなみに1回だけ、GH5の電源が突然落ちてGH5側のデータは全滅、ATOMOS NINJA Vのデータは残っていた。という事例が発生しました。 クライアントからお金をもらって仕事しているので、「データ無くなりました」は笑えないですからバックアップは絶対必要…。 用意しなくて良いというよりも、高速なSDカードをそもそも持っていないんですよね。僕って。 でも4K 4:2:2 10bitをHDMI出力してATOMOS NINJA Vで収録すれば100%録画が止まる事はありません。 自分のYoutube撮影が多いですね。4Kで撮っておくと、編集時のデジタルズームの幅が広がるので重宝しています。 やっぱり買って良かったと思っています。 もちろんバックアップとしての用途がメインで安心を買う。ということだけでも意味がある物です。 特に映像はフォーカスが合っていないと使い物になりません。 最近SSDの値段も下がってきているので大容量も手が入りやすくなっていますし。 あ、ちなみにATOMOS純正のSSDはアホみたいに高いので買っていません。 どうもSSD市場で一番安心感があるのはSamsun(サムスン)社製と言われていますがね。 1TBのSSDで1080p 60fps(59.94)を録画する場合はProRes LTでおよそ10時間です。DNxHDなどではさらに短くなります。 1TB空の状態ならDNxHDでも5時間くらいは撮影可能です。 そんなに撮影することもないですしね。
冷静に考えた状態でのATOMOS NINJA Vレビューと言うことで記事を作っていこうと思います。
(需要あるのかわからないけど…)
現在の用途
使用機材としては
デメリットを先に挙げます
やっぱりバッテリー保ちがちょっと不安
でもやっぱりバッテリーの消費はそこそこ早いような印象を受けます。
(実際の所はGH5の方がバッテリーの減り早いという現実なのですが…)
それは完璧に誤りで7300mAh搭載でした。
LowBattery表示が出てきたのが2時間21分の時点でした。
実際にこのテストやったことなかったので、初めてやりましたがちょっと結果にビックリ。
内部の劣化は多少あると思いますのでその点は考慮していただければと思います。
ちゃんと純正のNP-F970バッテリーなら3時間連続撮影も可能かもしれません。リグとか組まないと重い(重量バランスが悪い)
僕の場合GH5 or GH5SからのHDMI出力をATOMOS NINJA Vにだしてバックアップ用に収録しています。
ホットシューがGH5は一個しかありませんので、複数繋げられるようなホットシューアダプターを接続しています。
重量バランス的に5:5にはなりません。
これはATOMOS NINJA Vが重いというよりもNP-F970が重いと言った方が正解の様な気もします。
なるべく大容量のバッテリーを接続する必要があって
NP-F970は必須だと僕は考えています。
重量バランスを考えてSmallRigのGH5/GH5S専用リグを組みました。バッテリーが1個しか接続できない
そうすると、どうしてもバッテリーチェンジの時間が定期的に訪れるわけです。
1回収録を止める必要がある。
と言うことに他なりません。
僕の場合セミナー撮影で使用する事も多いので、長回しは日常茶飯事です。
セミナー講師ってティーアップされて出てきているわけで
カメラマン程度の人間がセミナー講師に指示出しするなんて、場の空気が冷めちゃうしセミナー受講生の反応も変わってしまうわけです。
ちなみに最初の付属品でACアダプターは付属しているので、移動がなくて長時間撮影するならそれを使いましょう。使用時の接続アダプター(ホットシューマウント)が心配
僕の場合ホットシューに接続可能なボール雲台の様な物を接続しております。
結構キツく締めないと、パタンと前に倒れたり後ろに倒れたりしてしまいます。電源切るのに4秒長押しは長い
電源OFF時は2秒の長押しで良かった…。電源ボタンの作りがちゃっちい
円形のボタンがあって、ちゃんと真ん中を押し込まないとボタンが反応しないです。
いつの間にかボタンを離している(と認識している)状態になってしまい
結局10秒くらい電源ボタンを長押ししなければならない状態になってしまったことが多々あります。
ATOMOS NINJA Vのバッテリー情報タブに電源OFFのポイントがあるのでそこを4秒間タッチし続ければ電源が落ちます。
そっちやった方が確実に電源を落とすことができます。熱い
4K60pを収録できるレコーダーですし、しかも連続撮影を前提としているので排熱に対ししっかりとした機構を持っているのだと思います。
結構心配なレベルの温度だと僕自身は感じております。
撮影終了後少しATOMOS NINJA Vの温度が下がるまで放置して、十分に温度が下がってからバッグにしまうようにしています。微妙にカメラと色味が違う
GH5からATOMOS NINJA Vに接続したとき、特に顕著に表れるのですが色味が結構違います。お待ちかねメリット!
画面がとにかくキレイ
5インチフルハイビジョンのATOMOS NINJA Vには適いません。
一眼レフカメラからのHDMIアウト映像をそのまま最高画質で映し出してくれますので非常に高精細な映像を確認することができます。マニュアルフォーカスが捗る
マニュアルフォーカスをボディの液晶モニターで確認するのは中々大変な作業です。
そんな時にATOMOS NINJA Vで映像を確認しながらマニュアルフォーカスをすると、バシッとピントを合わせる事が可能です。
フルサイズミラーレスであるEOS Rの映像も被写界深度が浅いのでちょっとしたピントのズレで映像が使い物にならなくなってしまう可能性があります。
しかし、EOS Rの映像をATOMOS NINJA Vで確認する様になってピンズレが圧倒的に少なくなりました。バックアップとして非常に安心
この時ほどATOMOS NINJA Vを買っておいて良かったと思ったことはありません。SDカード用意しなくても良い時がある
そんな中でGH5Sの4K 4:2:2 10bitを録画しようとすると、確実に書き込み速度が足りなくて途中で録画が止まります。
このやり方をしてしまうとバックアップとしての用途はできなくなってしまうのですが、僕は遊びの撮影の時にこのような使い方をしている時があります。6ヶ月使用の総評として…
しかしそれ以上に撮影現場での作業を円滑に進めてくれるガジェットだと思います。
ピンズレの映像ばかり撮ってきても何の意味も無いわけで、ピンボケ映像を確実に防ぐためには必須の端末だと感じています。
僕が買った時1TBのSSDは20,000円超えてたのに、今なら(2019/07/13現在)15,000円切っているし。
Western Digital(ウェスタンデジタル)社製のSSDは比較的評価も高くて、価格も安すぎず高すぎず丁度良い感じだったので買いました。
実際の所はどうなんでしょ。補足
バッテリーだけじゃなくてSSD容量による収録時間を記載している人あまりいなかったので参考になれば幸いです。
皆さんがどんな用途なのか分かりませんが、僕は基本ProRes LTで全く問題無いので10時間撮影可能であれば余裕で余ってくれます。
ninja vに非常に興味があったので
とても参考になりました。
ありがとうございます。
1点質問なのですが
panasonicのGH5の高解像アナモフィックMP4モードの
4992×3744, 29.97p記録を
atoms ninja vを使い録画すると
4K60p 4:2:2,10bitで保存は出来るものなのでしょうか?